お知らせ

基礎演習IIBでフィールドワークを実施(3:歴史文化系)

 10月30日(木)に実施された総合文化学科「基礎演習IIB」のフィールドワークについて、歴史文化系の活動内容を紹介します。(地域社会系の紹介はこちら、比較文化系はこちらをご覧ください。)
●歴史文化系の概要
 歴史文科系のクラスでは、出羽三山信仰について羽黒山・湯殿山・月山の歴史と文化を事前学習した後に、フィールドワークとして羽黒山と大井沢の湯殿山大日寺跡を訪ねました。学生たちは4人ずつ3グループを編成し、それぞれ発表テーマを念頭におきながら写真撮影、聞き取り調査、録音、メモ等の踏査を行いました。事前学習では感じることができなかった実際の建造物や遺構、祭祀空間等の歴史文化の奥深さに感動した様子でした。以下にフィールドワークを終えた後の学生の感想を記します。
●学生の感想
 羽黒山や西川町大井沢大日寺跡のフィールドワークを行うことで、出羽三山の信仰や歴史をあらためて知ることができました。事前学習の授業のなかでは「精進料理」に大変興味を持っていました。フィールドワークでは、齋館で紹介されている精進料理に注目し、そのなかでも「大笈酒」に最も関心を持って写真を撮り、メモも必死になり、関係する方々への聞き取り調査も行いました。「大笈酒」とは山伏が冬の峰の修行で振る舞われる精進料理のことで、三つのお膳もある豪華な料理に驚きました。このような食文化から昔の羽黒山伏の影響力や存在の大きさを学ぶことができました。(総合文化学科1年 大澤 翼)
 羽黒山や大井沢をフィールドワークする前に、授業で出羽三山信仰について学びを深めることで、実際に訪れた町の歴史と文化をより鮮明に感じることができました。羽黒山山頂にある三神合祭殿に参拝しましたが、出羽三山信仰の中心となる建造物の迫力にびっくりしました。茅葺きの大きな屋根や外面が漆の朱塗りが施されていて、普段は見られない美しさに感動しました。現在の建物は江戸時代後半に建てられたそうですが、寄付金など費用は5,000両以上かかり、労働作業に従事した人々は累計で10万人以上もいたということを聞きました。それだけ出羽三山信仰が強かったことを学ぶことができました。(総合文化学科1年 志田夏海)
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