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菊地和博学科長が第29回「真壁仁・野の文化賞」を受賞

 総合文化学科の菊地和博教授・学科長の著書「やまがたと最上川文化(東北出版企画、2013年9月刊)」が第29回「真壁仁・野の文化賞」に選出されました。

 「真壁仁・野の文化賞」は、詩人、思想家、文化活動家として活躍した真壁仁氏の功績を顕彰するために、1985年に創設されました。山形県内在住者の出版物が対象で、第29回の今回は、菊地学科長の著書とともに、武田清一郎氏(最上川中流土地改良区理事長)の「稲田かがやく」が選出されました。

 「やまがたと最上川文化」は、江戸時代に盛んになった最上川の舟運による上方との交流や、明治期に個人で取り組んだ水力発電所の建設などを取り上げ、最上川をめぐる歴史や風土を見つめなおしたものです。特に紙面を割いたのが、大江町で栽培されていた「青苧」が、最上川を通じて北陸地方と取引されていた点です。「青苧」が新潟県の伝統織物「小千谷縮」などの原料として重宝されたことで、同町の山間部の集落がうるおい、ゆとりある生活を送っていたことを言及しています。

 なお、菊地学科長は総合文化学科の科目「地域と歴史文化」の一部において、「やまがたと最上川文化」の内容の一部を講義しています。科目等履修生によりこの科目のみ受講することもできますので、ご興味のある方は本学学務課(023-688-2717)までお問い合わせください。

※「やまがたと最上川文化」の出版については、2013年10月1日付の読売新聞に掲載されました。
※第29回「真壁仁・野の文化賞」の受賞については、2013年12月21日付の山形新聞に掲載されました。