東北文教大学 附属図書館

『置賜のむかし』 解題

『置賜のむかし』 49・1・1 B6版 88頁

 毎年のように卒業期になるとクラス誌を作る。「思い出に残るクラス生活」というクラスの話合いに出席して、私は一つ提案をした。できれば十年は残るクラス誌を作るようにということであった。そのクラスはさっそく委員をつのり、クラス全員が顔を出した民話集を作ることにし、都市生活しか知らない者は、わらべ唄を集めてきた。中にはテープレコーダーを使って十話も集めてくれた者もあり、近所はもちろん親戚を廻った者もあった。そうして堂々たる原稿が出来上がったが、結局私がガリ版することになってしまった。「十二支ばなし」「四本目の犬の足」「猫と南瓜」「長い名の子」など珍しい話も数あり、ともかく集めてくれた生徒諸君からも喜ばれた。山形新聞に紹介されたことであちこちの卒業生が便りを寄せてくれたのも嬉しかった。