東北文教大学 附属図書館

『カマイタチ』 解題

『カマイタチ』 47・5・28 B6版 56頁

 前者『東根市昔話集』についで、滝口国也氏の案内で東根市東方公民館を再訪して昔話をお聞きした。たしか雪の残った三月だったように思う。火鉢をかこんで聞いた。「狐の鳴き声」「豆腐作り」「娑婆の念仏」など、いかにも若衆向きの語りであった。タバコ栽培の盛んな土地柄だけに、若衆の冬仕事のタバコの葉のしで、退屈な仕事に止めておくためにこういう話が多かったのだろうことが納得できた。半日で二十話ほどのものをテープにおさめたが、一冊のガリ版にするために置賜の昔話で収録漏れになっているものや、川崎みさをさんから聞いたものなどを入れた。