東北文教大学 附属図書館

『ちょうじゃむこ』 解題

『ちょうじゃむこ』 51・1・15 B6版 64頁

 福音館から『三つのなぞ』という絵本を出してもらったのはこの年の九月のことであるが、それに先立って同社の「母の友」に掲載してもらった。一冊の絵本を作るということは大変なことだと、つくづく思ったことである。絵本作りには福音館の時田史郎さんに大変お世話になったが、編集者と画家と作家が三つどもえ力の出し合いで作られることがわかった。その素稿になった「ちょうじゃむこ」は松谷みよ子さんにも少しばかり褒められたこともあり、それまで民話を素材にした再話を「もんぺの子」や「山形新聞」などに須藤克三先生のすすめで書かせてもらったものをガリ版にしてみようと思った。できれば子どもたちに読んでもらいたいと思っていたのだが、結局はそのままになってしまった。「私の民話再話論」は『出羽の笑いばなし』を出すときに、瀬川拓男氏からすすめられて書いたものの再録である。