東北文教大学 附属図書館

『置賜平野の昔話』 解題

『置賜平野の昔話』 B6版

(一) 46・4・25 56頁
(二) 46・8・17 92頁

 南陽市沖郷の中條ちゑさんの孫さんが、「うちの大ばんちゃんも知っている」と教えてくれたので、春休みの二日を中條さんのところで昔話を聞いた。本家の主人貞次さんも来てくれて話を出してくれた。考えてみると、前の年に最上川をはさんでの川西町吉島の須藤とみゑさんにもいろいろお聞きしたことがあり、それが未整理のままになっていたから、合わせてまとめようと考えたのだった。

 浜田広介先生が海老名ちゃうさんのところに顔を出して話し合ったということは後で聞いたことだが、さいわいにその時のテープが海老名家にとってあるので、それをお借りした折でもあったから、その記録も入れたいと考えたのだった。ガリ版を切っている最中にもう一度中條さん宅へ参上すると、またいくつかの話を聞くことができたし、前にテープにして保存してあったりしたいくつかもこの際まとめておいたらよいと考えて、「第二集」も作ることにした。そんなことで、米沢市窪田町の鈴木よし江さんのもの、海老名さんのもの(『牛方と山姥』以後のもの十二話)などを盛り込んだのだった。「産神問答」「灰の発句」などは大変貴重なものと感じた。近きよさん、河合宝衛さん、三瓶ちのさんのものも一、二話ずつ収録もれをまとめた。