『さとりのお化け』 小国町昔話集(二) 45・8・15 B6版 104頁
奥村先生と共に再度夏休みに大石沢の高橋しのぶさん宅にお世話になって、川崎さんをまじえて昔話をきいた。たちまち五十話近い新しい話がテープに納まった。初めて聞いた早物語は奥村先生が白鷹町のわらべうたとして記したものを、川崎さんに語ると、すらすらと思い出してくれたのだった。高橋さんの知っているものは川崎さんも知っているものが多く、互いに「語りくらべ」をやるような形で交互に語るものであったのも知ったし、忘れて思い出せなくなっている部分は、補ってまとめてくれたりもした。庭に生えている山菜で夏の暑い日に冷汗を作っていただいたのも忘れない。何日語っても語りつくせぬぐらい多くの話をきいて、こんなに豊かな山村の昔話とは一体何なのだろうと思ったことであった。