学部・学科紹介

スポーツサイエンスⅠ

スポーツサイエンスⅠ

1年次 卒業必修科目 小学校教諭必修科目 幼稚園教諭必修科目
保育士必修科目 前期(シラバス

子ども教育学科 講師 石井裕明

――この科目では、どのようなことをやるのですか?

 この授業では、生涯にわたる健康についての基本的な知識と合わせて、いろいろなスポーツを体験し、ルールや運動の特性、ゲームの運営方法について学びます。
 健康状態を保つためには、その人に合った食事や休息のリズムを身につけることが重要ですが、定期的な運動も欠かすことはできません。『インディアカ』や『フットサル』、『バドミントン』など、手軽にできる運動を体験することで、学生たちに運動を身近に感じてもらい、授業以外でも運動をする機会が増え、定期的な運動につながれば良いと考えています。

――取材のとき、実戦形式でバドミントンのダブルスを学生にさせていましたね。

 今回はバドミントンの3回目で、ゲームを中心とした展開でした。1回目では、道具になれる。2回目ではハーフコートのシングルスでバドミントンの技能的特性を確認する。そして、3回目の本時では、仲間の特徴を知り、協力しながらダブルスを楽しむという構成になっています。
 この授業全体の目標の一つは、スポーツ種目そのものを楽しむことですが、もう一つの目標に『スポーツを通じたコミュニケーション』を掲げています。ですから、『取り組み方』を重要視しています。運動の『出来る・出来ない』は、「その運動をどれだけの時間やったのか」などに影響を受けるので、受講生の技能水準には差があります。その中で、受講生が「どう楽しんでいるか」、「どう楽しもうとしているか」、「どのように他者との係わりを持とうとしているか」を評価できるよう心掛けています。
 スポーツの楽しみ方はいろいろあると思いますが、この授業で受講生に求めている『楽しむ』は、単に少数の人が『楽しい』ではなく、より多くの人が『楽しむ』ために自分はどう行動するのか? を考えて『楽しむ』ことなのです。

――受講生たちの様子をみていかがですか?

 技能の上達も見られますが、他者との係わり方が広がっているように感じられます。体育・スポーツのバロメータの一つに『歓声』があると思います。ゲームが始まった時には、コート単位の盛り上がりだったのが徐々に他のコートにも広がり、体育館全体が学生たちの声で満たされているときは、楽しんでいるんだなと感じます。あまりに楽しそうなときは、私もその輪に入れてもらっています。

――高校生の皆さんへ、伝えたいことがあればどうぞ。

 運動が得意な人もそうでない人も、体育が好きな人もそうでない人も、いろいろな視点から体育・スポーツについて考えてみましょう。

――ありがとうございました。

受講生たちの感想より

 たくさんの受講生とコミュニケーションがとれて楽しい。ただ体を動かすだけでなく、授業で扱うスポーツ等について、先生がやり方のポイントを説明して、実際にやってみせてくれるため、どのようにすれば良いのかが分かり、より楽しく取り組める。

 普段、体を動かす機械が少ないので、体を動かす良い機会になっている。ペアで組み体操をしたり、班での試合なども多いので、周りの友人とも沢山交流することができ、とても楽しく受講している。

 石井先生も一緒になって競技をしてくれるのでとても楽しい。怖い先生かと思っていたけど意外と優しいからすごく良い。毎回とても楽しい授業だと思う。

 アップやストレッチを通して、こんなアップやストレッチの仕方があるのか、と保育士として働いた時に参考にしたいと思う時がある。マットの運動や逆上がりの授業があるので、自分の苦手、できない分野の克服ができるというところが良い点だと思う。

 ペアで活動することも多いので、友達と仲良くなれたり、男女ともに関係無く楽しい時間を過ごすことができます。試合をすることが多いのでとても楽しいです。

(取材:2014年7月)