21 楢下の嘘の大先生

 上山の楢下に、嘘の大先生ざぁ、いだ。その嘘の大先生さ行って、
「嘘、教えろ」
 て行ったらば、
「待ってろ。んじゃ、家さ行って本持ってくっから…」
 て行ったところが、本などながったど。それは嘘のはじまりだていったど。
(佐沢・山田喜一)
>>高畠町和田の昔話 目次へ