5 細すね狐

細すねの化けものていうのがいて、それが途中まで行った時に、狐がでで、
「途中、細すね狐の化けものが居っから、気いつけで行げよ」
んだげんども、
「お前は、細すね狐であんめぇな」
ていうから、
「こういうなだか」
て、脛細くして見せらっで、ぶっ魂消て、ひっくら返った時に、お包みなど取 り上げられるていうなだ。
(佐沢口・佐藤継雄)
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