シラバス

こころとからだのしくみⅢ

開講年次：2年次

卒業：選必　　介護福祉：必修

開講時期：前期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

伊　藤　就　治（実務経験あり）

■ 科目のねらい
　この科目は，現代福祉学科のディプロマ・ポリシーである「現代福祉学科が学修の成果として求める、知識・技能・態度(人間性)を身につけ、地域、社会で実践することができる人材育成」を目標に設置されたカリキュラム・ポリシー「介護実践に必要な，人間の成長と発達ならびに障がいの医学的側面に関するこころとからだのしくみを理解する」ための科目であり，介護福祉士必修科目である。
本授業では，生活機能に関連したこころとからだのしくみを理解した上で、介護サービスの提供における安全への留意点や心理的側面への配慮について習得する。（ＤＰ中項目①⑥）

■ 授業の概要
　食事・排泄及び睡眠に関連した生活支援技術を実践するためには、食事・排泄及び睡眠に関連したこころとからだのしくみを理解するとともに、心身機能の低下が及ぼす生活への影響と対応について理解する必要がある。これらを踏まえた上で、授業者は看護師として食事・排泄及び睡眠に関連したケアをしてきた実践事例などをとりあげながら解説し、根拠に基づく食事・排泄及び睡眠に関連した生活支援技術を実践するためのこころとからだのしくみを理解する。

■ 達成目標・到達目標
①食事とこころとからだのしくみについて理解し，心身機能低下が食事に及ぼす影響と対応について説明できる。
②排泄とこころとからだのしくみについて理解し，心身機能低下が排泄に及ぼす影響と対応について説明できる。
③睡眠とこころとからだのしくみについて理解し，心身機能低下が睡眠に及ぼす影響と対応について説明できる。

■ 単位認定の要件
①～③の項目全てについて、６０％以上理解すること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末試験：80％　授業内活動：20％

■ 授業計画

第1回食事の意義

食べることの生理的意味

第2回食事と栄養

からだをつくる栄養素

第3回食事と栄養

1日に必要な栄養量・水分量

第4回食事と栄養

消化、吸収のしくみ

第5回老化や障害に関連した食事と栄養

高齢者・障害者の食事

第6回心身機能の低下が食事に及ぼす影響

咀嚼、嚥下運動、摂食動作のしくみと機能低下

第7回食事での変化と気づきと対応

食事の心理的・社会的影響、医療職との連携

第8回排泄の意義

排泄の生理的意味

第9回排尿に関連するからだのしくみ

排尿のしくみ

第10回排便に関連するからだのしくみ

排便のしくみ

第11回老化や障害による機能低下が排泄に及ぼす影響

尿失禁の種類と対応、神経因性膀胱、便秘、下痢排泄の心理的・社会的影響、医療職との連携

第12回睡眠の意義

睡眠のしくみ

第13回睡眠に関連するこころとからだのしくみ

睡眠に関連した体の器官、睡眠リズム

第14回老化による機能低下が睡眠に及ぼす影響

高齢者の睡眠の特徴、不眠への対応

第15回睡眠での変化と気づきと対応

睡眠の観察ポイントと医療職との連携

■ 時間外学修
授業前には疑問点をノートにまとめ質問できるようにしておくこと。授業後には学習内容をノートに記述し理解を深めること。（目安時間 : 約30分）
食事・排泄及び睡眠に関連した資料検索・レポート作成をすること。（目安時間 : 約2時間）

■ 課題に対するフィードバック
①授業内に実施した確認テストについては、授業内で解説を行う。
②適宜、質問には解説を行う。
③回収した課題については、返却時に簡単な添削を行う。

■ 使用テキスト・教材
最新・介護福祉士養成講座11『こころとからだのしくみ』(中央法規出版)

■ 参考文献等
『からだの地図帳』　講談社

■ 備考

2022年度 シラバス 短期大学部 現代福祉学科

2022年度　シラバス　　短期大学部　現代福祉学科