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2022年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科
保育内容総論
開講年次：1年次
卒業：必修 保育士：必修 幼稚園教：必修
開講時期：前期 授業形態：演習 授業回数：15 回 時間数：30 時間 単位：1 単位
下 村 一 彦
■ 科目のねらい
本科目は、教育・保育を構想し、具体化し、実践することができるようになるための基礎を学ぶ科目です。五領域の総論として位置づけられますから、各領域を学ぶ前、もしくは並行して履修する必要があります。（DP中項目：子どもへの理解、教育保育における応用・実践力、豊かな人間性）
■ 授業の概要
「環境を通した保育」を実践できる保育者となれるように、映像を通した保育場面の分析や事例研究演習を通して、10の姿を育む環境構成や援助の留意点を把握する。
■ 達成目標・到達目標
①10の姿を中心に幼稚園教育要領の各領域のねらい及び内容について説明できること、
②幼児の発達に即して、主体的・対話的で深い学びが実現する過程を踏まえて具体的な指導場面を想定して保育を構想する方法を身に付けることを到達目標とする。
■ 単位認定の要件
①の理解に基づき、自分なりの保育の構想を文章で述べられることを単位認定要件とします。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：100％
■ 授業計画
- 第1回 幼児教育の基本の理解（１）
- 遊びの定義と性質を理解する。
- 第2回 幼児教育の基本の理解（２）
- 「環境を通した保育」が求められる背景とその意義を理解する。
- 第3回 五領域と保育の構想 （７）自然との関わり・生命尊重
- １０の姿の「自然との関わり・生命尊重」を踏まえながら、環境の豊かさについて理解する。
- 第4回 五領域と保育の構想 （１）健康な心と体
- 主に領域健康に触れながら、１０の姿の「健康な心と体」を保育場面を通して理解する。
- 第5回 五領域と保育の構想 （１）健康な心と体
- 保育の安全に関して保育者の役割を理解する。
- 第6回 五領域と保育の構想（２）自立心
- 主に領域健康に触れながら、保育の安全管理における保育者の役割について理解する。
- 第7回 五領域と保育の構想（４）道徳性・規範意識の芽生え
- 保育中のトラブル場面を想定しながら、遊びの本質、今日求められている規範意識の本質、それらを保障するための保育者の姿勢を確認する。
- 第8回 五領域と保育の構想（５）社会生活との関わり
- 主に領域人間関係に触れながら、（５）社会生活との関わりへの理解を深めるために、超高齢社会の現状と世代間交流の意義について考える。
- 第9回 家庭・地域との連携
- 保育内容を豊かにするための家庭・地域との連携の重要性、留意事項を確認する。
- 第10回 五領域と保育の構想 （３）協同性
- 主に人間関係に触れながら、（３）協同性への理解を保育場面を通して深める。
- 第11回 五領域と保育の構想 （８）（９）
- １０の姿の（８）数量・図形、文字等への関心・感覚、(9)言葉による伝え合いへの理解を保育場面を通して深める。
- 第12回 五領域と保育の構想 （６）（１０）
- １０の姿の（６）思考力の芽生えへの理解、（１０）豊かな感性と表現を保育場面を通して理解する。
- 第13回 環境を通した保育の再確認
- 子どもの姿を受け入れることの重要性と環境構成について考える。
- 第14回 指導案の理解（１）プロジェクト型保育
- 保育を継続・発展させる視点を学び、自分なりの保育を構想する。
- 第15回 指導案の理解（２）ドキュメンテーションと保育の省察
- 保育の構想の土台となる子どもの姿の捉え方について確認する。
■ 時間外学修
授業に関連するテキストの部分や配布資料を読み返し、他者に説明できるようにまとめること（３０分１５回）指導案作成（２時間半）、レポート作成（５時間）
■ 課題に対するフィードバック
授業内で提示する課題に関しては、振り返りの時間を設け、落としてはいけないポイント、望ましくない用語の使い方などをその都度確認します。期末レポートに関しては、問題のある学生には個別指導、全体で共有したい事柄に関しては、２年次以降の授業でフィードバックします。
■ 使用テキスト・教材
幼稚園教育要領
保育所保育指針
幼保連携型認定こども園教育・保育要領
木村歩美・井上寿『子どもが主体的に育つ園庭整備』ひとなる書房、2018年。
■ 参考文献等
鈴木まひろ『育ちあいの場づくり論』ひとなる書房、2015年。
あんず幼稚園『きのうのつづき』新評論、2012年。
■ 備考
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