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地域社会論

開講年次:4年次

卒業:選択

開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位

大 川 健 嗣


■ 科目のねらい
この科目は、教育・保育を構想し、具現化し、実践するために、地域社会の実態を現地に赴いて見聞し、住民と語り合う機会を作りながらの授業となります。卒業後、各地域社会で就職し、活動することになるので、「地域社会」の学問的な捉え方を学びながら、体験を通して考える授業となります。現地への移動手段は、本学のバス利用となります。

■ 授業の概要
1960年代以降のエネルギー革命を伴ったわが国の高度経済成長は、都市と農村を問わず地域社会を激変させたことは周知のとおりです。本講義では、①高度経済成長は、地域をどのように変えたか、②地域はどのように対応し、地域社会を維持してきているのか、③訪問先としては、ひとつは過疎に悩む中山間地域の山形県西村山郡西川町の大井沢地区、もうひとつは、それと対照的な都市部で本学を含む山形市南部に位置する南山形地区の2か所を選びました。15回の授業のうち4回分(1日)の現地研修を2回実施したいと思います。
1回目は、西川町大井沢地区で過疎の実態を学び、2回目は、開発が続く住宅地増設の実態と「都市部の地域づくり」を比較論的に調査・研究をする機会としたいと考えています。最終回の15回目は、関係者の参加を得て、南山形コミュニティーセンターで学習成果の発表会を開催します。

■ 達成目標・到達目標
①高度経済成長の歴史的意義を学びます。
②西川町大井沢地区で過疎の実態を体験します。
③都市部の南山形地区の地域づくりを体験的に学習します。
④21世紀の新たなる社会システムとは何かを、西川町大井沢地区と南山形地区の動きの違いから読み取る
ようにしましょう。

■ 単位認定の要件
予習・復習をしっかりすること。2つの地区での授業内活動と授業内提出物も重視します。
現地体験型学習のレポートを、大井沢地区と南山形地区について提出してもらいます。
現地研修に出かける場合は、ノート等筆記用具、写真機を忘れずに持つこと。レポートには写真や資料も入れて作成して下さい。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:50% 授業内提出物:25% 授業内活動:25%

■ 授業計画


















■ 時間外学修
シラバスを見ながら、予習・復習をする。対照的な2の地区を訪問調査するので、そこでの授業内活動と授業内提出物を重視します。体験学習した当日または翌日には、レポートの下書きをするようにして下さい。

■ 課題に対するフィードバック
レポートを評価して、受講生に返還します。

■ 使用テキスト・教材
授業中に関係資料を配布し、参考書等を紹介します。

■ 参考文献等
大川健嗣著『地域づくり論:その視点と手法』河北新報出版センターを参照願いたい。なお本書には、西川町大井沢について詳しい叙述部分があります。

■ 備考
西川町については、役場職員や訪問先の住民の方々に、南山形地区についても、南山形コミュニティセンターをはじめ、訪問先の地区代表の方々に、お話をいただくことになっています。
Shall we go !!

 
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