東北文教大学    
   
 2019年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

幼小連携総論

開講年次:3年次
卒業:選択  小学校教:選択
開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
酒井智子(実務経験あり)、木村吉彦

■ 科目のねらい
この科目は、専門教育科目で修得した知識・技能を一層高め、教育・保育の現場で実際に応用できる能力の修得を目指し
て、専門発展科目の「保育・教育研究」に区分されており、取得推奨科目として配置している。
■ 授業の概要
小学校教諭である経験を活かし、現在幼稚園長としての立場から、また両者の実態を踏まえた研究者の立場から幼(保)小連携を論じ、その必要性と具体的な方法及び課題について理解を深める。
授業では、それぞれの立場から考え方及び具体的な方法としての交流保育や教育、幼小を通しての特別支援教育の考え方、つながる命の大切さなどについて学ぶ。
授業では、授業内容についての理解を深めるため、グループワークを実施する。
■ 達成目標・到達目標
@幼児教育の立場から見た連携のあり方を、具体的事例を含めてレポートする。
A小学校の立場から、特に特別支援教育の理解と支援・生命尊重を軸にした「つながる命の大切さ」についてレポートす
る。
B幼小両方の立場からの論を踏まえ、幼小連携のあるべき姿を具体的・実践的にレポートする。
■ 単位認定の要件
授業及び集中講義に出席し、60%以上の成績を収めること。
レポートは、テーマの価値、具体的事例の適切さ、論理的一貫性・整合性等を評価の観点・基準とする。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:40% 授業内提出物:15% 授業内試験:30% 授業内活動:15%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス 小学校から見た幼小連携(1)
  授業の概要紹介 小学校から見た幼保小連携の必要性      酒井智子        
毎回グループワークによるディスカッションの実施

第2回  小学校から見た幼小連携(2)
  小学校から見た幼保小連携の考え方、昨今の事情など             酒井智子 

第3回  幼小連携を踏まえた特別支援教育(1)
  幼小期の特別支援教育@                              酒井智子 

第4回  幼小連携を踏まえた特別支援教育(2)
  幼小期の特別支援教育A                              酒井智子 

第5回  幼小連携を踏まえたスタートカリキュラム
  スタートカリキュラムの作成                              酒井智子 

第6回  幼小連携を踏まえた生命の学習(1)
  生きる力を育む「いのちの学習」@                         酒井智子

第7回  幼小連携を踏まえた生命の学習(2)
  人間教育としての「いのちの学習」A                        酒井智子

第8回  幼児教育から見た幼小連携(1)
  幼稚園の立場から見た幼小連携                          酒井智子

第9回  幼小連携を踏まえたアプローチカリキュラム
  アプローチカリキュラムの作成                            酒井智子

第10回  幼小連携に生かすカリキュラム
  アプローチカリキュラム・スタートカリキュラムの実際                酒井智子

第11回  幼保小連携のこれから
  これまでの授業を踏まえた幼保小連携のあり方の総括と今後の課題     酒井智子

第12回  我が国における幼小連携の実情
  幼小連携を巡る教育政策の実態と課題                      木村吉彦

第13回  幼小連携を担う教科としての生活科
  幼児教育と小学校教育をつなぐ教科としての生活科の紹介          木村吉彦

第14回  幼小連携を担う生活科の実践(1)
  幼児と児童で作り出す生活科の交流授業                     木村吉彦

第15回  幼小連携を担う生活科の実践(2)
  スタートカリキュラムの実践内容と現状                        木村吉彦


■ 時間外学修
前回の授業プリントを熟読し、ノートを使って理解した内容を整理し、他者に説明できるようにする。(目安時間:約4
時間)
■ 課題に対するフィードバック
授業中に実施するレポートについては、後の授業回にて返却し、返却時に簡単な添削、ならびに全体に対する講評を行う
予定である。
■ 使用テキスト・教材
各担当者が指示する。
■ 参考文献等
各担当者が指示する。
■ 備考
・課題意識を明確に持ち、積極的に授業に参加・関与するようにする。
・授業日時が担当者によって異なるので、年度当初に十分確認すること。
■ 連絡先