2019年度 シラバス
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人間科学部 子ども教育学科
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臨床心理学
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開講年次:3・4年次
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卒業:選択 認定心理:必修
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開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
この科目は,学修対象を子どもからその保護者である大人にまで拡大し,子どもの育ちの背後にある保護者支援に必要な専門的知識を身につけるために設置した科目である。 臨床心理学においては,心理的問題を一般的に解釈するのではなく,個人に即して理解する点が含まれるが,このような理解の仕方の基礎となる知識と態度とを身につけることを目標とする。
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■ 授業の概要 |
臨床心理学の主要な理論を紹介するほか,一部描画や物語を創る体験を織り交ぜながら,個々人の内的なイメージの世界に気づき,クライエント個人の内界からの理解から心理療法がスタートし,様々な展開のあることを学ぶ。
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■ 達成目標・到達目標 |
@臨床心理学が成立した経緯について,正しく述べることができる。 A主要な心理療法の理論について解説できる。 B今日的な心理的問題に対して、臨床心理学の立場からなされるかかわりについて解説できる。
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■ 単位認定の要件 |
@〜Bについて,6割がた正しく行えること。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末試験:70% 授業内提出物:30%
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第1回 |
臨床心理学とは1
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(1)心の健康 (2)カウンセラーの仕事
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第2回 |
臨床心理学とは2
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(3)カウンセリングとソーシャルワーク
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第3回 |
「私」を捉える視点
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(1)心の構造 (2)心理学における「性格」
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第4回 |
心の不調とは
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(1)正常と異常 (2)自己実現と適応
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第5回 |
変化のプロセス
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(1)心の課題 (2)心の変化と自己イメージ
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第6回 |
理解を深めるプロセス
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(1)自己理解と他者理解 (2)共感
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第7回 |
臨床心理学の理論
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(1)学派による違い (2)実践と理論
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第8回 |
心理検査
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(1)知能検査 (2)投映法検査
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第9回 |
事例研究法
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(1)事例研究の意味 (2)個別性と普遍性
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第10回 |
診断的理解と共感的理解
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(1)ロジャーズ以前の心理療法 (2)共感的理解
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第11回 |
心理療法1
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(1)心理学と臨床心理学 (2)精神分析
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第12回 |
心理療法2
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(1)来談者中心療法 (2)認知行動療法
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第13回 |
心理療法3
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(1)ゲシュタルト療法 (3)ブリーフセラピー
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第14回 |
事例から学ぶ
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(1)事例1 (2)事例2
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第15回 |
心と社会
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(1)家族と心 (2)社会と心
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第16回 |
期末試験
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授業で扱った内容から,重要用語の説明50点,総合的理解を問う設問50点で出題する。
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■ 時間外学修 |
次回で取り上げる内容について、教科書の該当箇所を事前に確認し、初出の用語を辞典などで調べる(目安時間:各回約2時間)。 授業後はノートや資料を復習して理解を確実にする。授業の中で初めて出会った内容について、自分でも辞典などで調べて再度確認する(目安時間:各回約2時間)。
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■ 課題に対するフィードバック |
授業内提出物についてはその後の授業の中で取り上げ,全体に向けたフィードバックを行う。
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■ 使用テキスト・教材 |
氏原寛・杉原保史(共編)『臨床心理学入門:理解とかかわりを深める』(培風館)1998.
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■ 備考 |
授業の進捗状況により,内容の伸縮等変更されることがある。
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■ 連絡先 |
m_hanaya(at)g-tbunkyo.jp
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