2019年度 シラバス
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人間科学部 子ども教育学科
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社会心理学
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開講年次:3・4年次
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卒業:選択 認定心理:必修
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開講時期:後期集中 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
この科目は、専門教育科目で修得した知識・技能を一層高め、教育・保育の現場で実際に応用できる能力の修得を目指して、専門発展科目の「人間と心理学の理解」に区分されており、認定心理士の必修科目として配置している。
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■ 授業の概要 |
子どもの社会的行動に深い洞察力を持ち、それに基づいて教育・保育を構想し、具体化し、実践することに資するべく、 現代の社会心理学のいくつかのテーマやトピックスを講義する。 最初に社会心理学の歴史、課題、方法についてふれてから、授業計画に記したような代表的な研究トピックスを 解説する。
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■ 達成目標・到達目標 |
@社会心理学の基本的な用語を習得し、その意味を人に説明することができる。 A社会心理学の用語を用いて日常的な生活行動、特に幼児児童の社会的行動を理解し、説明することができる。 B人間生活は様々な観点からアプローチできることを理解し、そのことを人にきちんと主張することができる。
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■ 単位認定の要件 |
上記1〜3について60%以上の理解ができていること。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
授業内提出物:20% 授業内試験:80%
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第1回 |
受講上の注意・社会心理学小史
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講義を受ける上での留意点。社会心理学の歴史的な変遷を大づかみに理解する。
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第2回 |
社会心理学の課題
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現代の社会心理学の全体的な課題をとらえる。
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第3回 |
社会心理学研究法
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実験、フィールドワークなどの社会心理学における実証的研究技法を理解する。
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第4回 |
印象形成
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私たちが他者をどのように見ているかを扱う。
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第5回 |
原因帰属
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私たちが他者の行動の原因をどのようにして推論しているかを理解する。
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第6回 |
社会的認知
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私たちが社会的事象や他者をスキーマを用いて捉えていることを理解する。
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第7回 |
自己
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私たちが自分自身をどのように捉えているかを理解する。
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第8回 |
ステレオタイプと偏見
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私たちはややもすると他者をステレオタイプや偏見で見ているが、そのメカニズムを理解する。
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第9回 |
態度と態度変化
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態度の構造と機能、およびその変化のメカニズムを理解する。
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第10回 |
社会的影響
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社会的促進、社会的妨害など、他者の存在によって私たちの行動がどのような影響を受けるかを理解する。
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第11回 |
対人魅力
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私たちが人を好きになる条件について理解する。
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第12回 |
援助行動と愛他的行動
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人助けを促進したり、抑制したりする条件を理解する。
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第13回 |
攻撃性
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他者を攻撃する時の心理的メカニズムについて理解する。
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第14回 |
集団とリーダーシップ
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集団における行動を理解する。
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第15回 |
まとめ
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社会心理学のキーワードを中心にしたまとめを行う。
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■ 時間外学修 |
指定されたテキストの範囲の部分を熟読し、ノートにまとめておいて講義に臨み、また講義終了後はその内容を整理し、不明な部分は図書館で調べ、なお不明な場合には担当教員に確認し学習内容を定着させること。(毎回約3時間) 授業の内容ごとに課題と小テストがあるので、それに向けた整理をすること。(合計で15時間)
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■ 課題に対するフィードバック |
授業の中で課題と小テストを返却し、口頭でコメントし、フィードバックを行う。
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■ 使用テキスト・教材 |
湯川進太郎・吉田富二雄(編) スタンダード 社会心理学 サイエンス社
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