2019年度 シラバス
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人間科学部 子ども教育学科
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家庭科教育法
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開講年次:3年次
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卒業:選択 小学校教:必修
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開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
この科目は、教育・保育の現場で実践するために必要となる基礎的な知識・技能の修得を目指して、専門教育科目の「保 育・教育の理解」に区分されており、小学校教諭一種免許状の必修科目として配置している。
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■ 授業の概要 |
小・中・高を通して家庭科教育の最終目標を確認した上で,小学校家庭科の教科としての特徴を理解する。 学習指導要領に示される教育目標,及び内容を理解し,領域ごとの指導案を作成する力を養うとともに模擬授業を行うこ とができるようにする。 小学校家庭科は実践的・体験的に学ぶことを重視する観点から本授業でも最低限の技能を習得する。具体的には小物 の製作と自宅での調理実習(課題)を行う。
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■ 達成目標・到達目標 |
@家庭科の目標及び内容を理解し,人に説明できるようになる。 A家庭科の指導目標を踏まえた指導案の書き方を理解し,どの単元の指導案でも作成できるようになる。 B模擬授業の準備,発表,観察を通して、他の班の模擬授業のよい点や改善点を指摘できるようになる。 C家庭科で必要な技能を習得し,教材として使用する小物製作や調理実習題材ができるようになる。
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■ 単位認定の要件 |
達成目標・到達目標の各項目を50%以上,総合して60%以上の理解度をもって合格とする。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末レポート:50% 授業内提出物:20% 授業内活動:30%
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第1回 |
家庭科の歴史と教育目標
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家庭科の戦後の歴史を概観し,小・中・高を通しての教育目標を把握した上で、小学校の目標と内容を理解 する。
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第2回 |
指導案の書き方
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指導案例をもとに指導案の構成、及び記載する内容を理解すると共に指導細案(発問・板書計画、ワークシ ートなど)を作成する。
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第3回 |
評価の方法
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評価方法について理解し、目標と評価の関連性を重視して評価項目を作成する。
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第4回 |
小物の製作に必要な技能の習得
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ポケットティッシュケースの製作を通して基礎的な技術を習得する。(作品とレポート提出)
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第5回 |
小物の製作に必要な技能の習得
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ボタン付けを習得し、それを活用した小物を作成する。(作品提出)調理実習教材に関するレポート課題を 出す。
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第6回 |
指導案の作成
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グループで1つの領域から題材を選定し、指導案を作成する。
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第7回 |
模擬授業の準備
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指導案と細案を作成し、模擬授業の準備をする。
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第8回 |
模擬授業と事後検討会1
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題材「ガイダンス的な内容」の模擬授業を行い,全員で事後検討会を行う。(コメントカード提出)
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第9回 |
模擬授業と事後検討会2
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題材「家族・家庭生活」の模擬授業を行い,全員で事後検討会を行う。(コメントカード提出)
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第10回 |
模擬授業と事後検討会3
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題材「食生活」の模擬授業を行い,全員で事後検討会を行う。(コメントカード提出)
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第11回 |
模擬授業と事後検討会4
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題材「衣生活」の模擬授業を行い,全員で事後検討会を行う。(コメントカード提出)
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第12回 |
模擬授業と事後検討会5
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題材「住生活」の模擬授業を行い,全員で事後検討会を行う。(コメントカード提出)
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第13回 |
模擬授業と事後検討会6
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題材「消費生活」の模擬授業を行い,全員で事後検討を行う。(コメントカード提出)
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第14回 |
模擬授業と事後検討会7
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題材「環境」の模擬授業を行い,全員で事後検討を行う。(コメントカード提出)
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第15回 |
模擬授業のまとめと課題の整理
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模擬授業の振り返りを行い,各自学習成果と今後の学習課題を整理する。
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■ 時間外学修 |
第1回〜3回:配布したプリントをもとに自分なりにノートに整理し、他者に説明できるようにしておくこと。(目安時間 :約4時間×3回)第4回〜5回:小物製作に必要な技術をマスターし、応用できるようにしておく。(目安時間:約8時間 ×2回)第6回〜7回:グループで指導案の作成及び教材の作成をする。(目安時間:8時間×2回)第8回〜14回:模擬授業 よかった点と改善点を指摘し、ノートにまとめる。(目安時間:約2時間×7回)第15回:授業全体を通して家庭科の授業 の特徴を整理し,自身の課題をまとめる。(目安時間:約4時間)
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■ 課題に対するフィードバック |
小物製作の作品は時間内または次回の授業時間に講評しながら返却する。 調理実習教材の課題のレポートは後の授業時に解説して返却する。 期末レポートは、コメントを記入して最後の授業時間に返却する。
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■ 使用テキスト・教材 |
@文部科学省,小学校学習指導要領解説家庭科編,東洋館出版 A小学校家庭科教科書「わたしたちの家庭科」,開體ー 出版,
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■ 参考文献等 |
@大竹美登利,鈴木真由子,綿引伴子編著,小学校家庭科教育法,建帛社,2018年
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■ 備考 |
小物製作に必要な布と裁縫道具は各自準備すること。 自宅での調理実習に必要な食材は各自準備すること。
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