2019年度 シラバス
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人間科学部 子ども教育学科
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社会科教育法
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開講年次:3年次
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卒業:選択 小学校教:必修
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開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
この科目は、教育・保育の現場で実践するために必要となる基礎的な知識・技能の修得を目指して、専門教育科目の「保 育・教育の理解」に区分されており、小学校教諭一種免許状の必修科目として配置している。
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■ 授業の概要 |
小学校社会科教育において必要とされる,学習目標・内容論、教材論、指導方法論、評価方法論等の単元および1単位時 間の授業を構成できる基礎的力量を身につけることをねらう。 単元の教材研究を多面的に行うと同時に体験的な活動を取り入れながら,子どもの学びの実態を反映した学習指導案づく りを学ぶ。 子どもが社会科の学習を通して,社会的な事象の本質を追究しながら社会の見方や考え方を身につけることのできる授業 のあり方を学ぶ場とする。
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■ 達成目標・到達目標 |
@学習指導要領の変遷に伴う社会科教育の動きを理解し、わかりやすく説明することができる。 A学習指導要領の社会科の目標や内容を理解し、社会科における学習指導のあり方について説明することができる。 B社会科の学習指導計画の要件を理解し、1単位時間の授業を構想して学習指導案を作成できる。
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■ 単位認定の要件 |
上記3項目の合計60%以上を達成すること。それを確認するため、2回のレポートおよび学習指導案の提出。さら に試験の結果によって評価する。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末試験:40% 授業内提出物:30% 授業内活動:30%
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第1回 |
オリエンテーション
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最近の授業や社会科教育のようす 学習とは、教材とは何か
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第2回 |
社会科の教材とは何か
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教材の機能を、事例から考える
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第3回 |
戦後社会科カリキュラムの変遷@
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昭和22年から昭和43年までの学習指導要領の変遷および社会科の動きを考える。
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第4回 |
戦後社会科カリキュラムの変遷A
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昭和52年から平成20年までの学習指導要領の変遷および社会科の動きを考える。
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第5回 |
平成29年 学習指導要領における社会科
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新学習指導要領の特質。社会科の目標・内容について考える。
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第6回 |
学習指導1 社会科ミニネタの検討
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「都道府県クイズ(名称と位置)」等の事例を基に社会科におけるミニネタについて検討する
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第7回 |
学習指導2 社会科における 「教える」「学ぶ」の多義性
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社会科における「教える」「学ぶ」とは、どう定義できるかを、小学校の実践例から考える
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第8回 |
学習指導3 歴史の人物学習@
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実際の授業のビデオを視聴しながら、教師の教授行為を考える
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第9回 |
学習指導4 歴史の人物学習A
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実際の授業のビデオを視聴した結果をもとに、歴史学習の課題を考える
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第10回 |
学習指導案の要件
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教育実習生の作成した授業を素材に、学習指導案の要件を検討する
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第11回 |
学習指導案の作成演習T
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小学校社会科の単元をとりあげて、各自1時間の学習指導案を作成する
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第12回 |
学習指導案の作成演習U
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作成した指導案を基に、各グループ毎に演習し、修正を加える
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第13回 |
作成学習指導案による模擬授業@
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グループ代表が模擬授業をおこない、社会科教育・授業のあり方を相互評価する
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第14回 |
作成学習指導案による模擬授業A
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グループ代表が模擬授業をおこない、社会科教育・授業のあり方を相互評価する
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第15回 |
社会科教育法のまとめ
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全体の総括と試験の実施
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■ 時間外学修 |
授業内で配布したプリントや自身が記録したノートの記述内容を必ず復習して理解を深めておき,他者に説明できるようにしておくこと(目安時間:4時間)学習指導要領の変遷や社会科で育成すべき資質・能力についてのレポート作成や模擬授業の学習指導案の作成を行う。(目安時間:各課題について6時間)毎回の授業内容に関する疑問点や課題をノートにまとめ,次回の授業の予習をする(目安時間:3時間)
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■ 課題に対するフィードバック |
授業中に課したレポートについては,後の授業において解説と全体講評を行う予定である。
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■ 使用テキスト・教材 |
文部科学省平成29年度版「小学校学習指導要領解説 社会編」 東京書籍「新編 新しい社会5 上・下」(小学校教科 書) 他の教材については授業中に適宜指示する。
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■ 備考 |
この授業専用のノートを必ず準備しておき、授業で指示する方法で授業の内容とそれに対する自らの思考したことを記述すること。
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