|
2019年度 シラバス
|
人間科学部 子ども教育学科
|
|
教育制度論
|
|
開講年次:3年次
|
|
卒業:選択 小学校教:必修 幼稚園教:必修
|
|
|
|
開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
|
| ■ 科目のねらい |
|
教育・保育を構想し、具体化し、実践する土台となる我が国の学校教育制度の概略を理解することが本授業のねらいである。本科目は、教育課程総論、教職概論を履修した上での受講が望ましい。
|
| ■ 授業の概要 |
|
現在の学校・教員・教育課程・教科書等の制度・関連法制は勿論、その理解を深めるためにも、戦前からの教育制度の変遷やその背景を踏まえて授業を進める。また、我が国の教育制度の特徴や課題を把握する上で、適宜、諸外国の教育制度を学び、比較・考察する。
|
| ■ 達成目標・到達目標 |
@我が国の近代以降の教育制度の変遷をポイントを押さえて説明できる。 A我が国の教育制度の特徴を諸外国の制度などと比較して説明できる。 B我が国の教育制度を巡る重要判例を把握し、要旨を説明できる。
|
| ■ 単位認定の要件 |
|
上記3項目の理解度として60%以上であること。
|
| ■ 単位の認定方法及び割合 |
|
期末レポート:100%
|
| 第1回 |
ガイダンス
|
| |
各授業回の概要・ねらいを理解し、授業に臨む目的を明確にする。
|
| 第2回 |
公教育@
|
| |
国家・保護者・子どもにとっての公教育の意義を理解し、公教育普及の背景を理解する。
|
| 第3回 |
公教育A
|
| |
実際の事例を通して、公教育の3原則(義務制・無償制・中立性)の意義と課題への理解を深める。
|
| 第4回 |
戦前の教育制度@
|
| |
勅令主義(代表例としての教育勅語)や分岐型学校制度の問題点を理解する。
|
| 第5回 |
戦前の教育制度A
|
| |
閉鎖的な教員養成や国家主義的な教育の問題点を理解する。
|
| 第6回 |
戦後の教育制度改革@
|
| |
憲法と教育基本法の下での戦後の教育改革を理解する。
|
| 第7回 |
戦後の教育制度改革A
|
| |
中教審や臨教審での議論を踏まえながら、戦後の教育制度への理解を深める。
|
| 第8回 |
教科書制度
|
| |
検定制度と教科書採択に関して理解する。
|
| 第9回 |
就学前教育制度
|
| |
幼稚園・保育所の歴史を把握した上で、現代の幼保一元化への取組なども理解する。
|
| 第10回 |
教員制度
|
| |
職務分掌・研修などを把握した上で、教員の資質や義務を理解する。
|
| 第11回 |
諸外国の教育制度@
|
| |
アメリカ・イギリスの今日の教育制度を把握することで、我が国の教育制度の理解を深める。
|
| 第12回 |
諸外国の教育制度A
|
| |
フランス・ドイツの今日の教育制度を把握することで、我が国の教育制度の理解を深める。
|
| 第13回 |
現代の教育制度改革@
|
| |
教育基本法改正や生涯学習の推進など、現代の教育制度に求められているものを理解する。
|
| 第14回 |
現代の教育制度改革A
|
| |
学校選択制度(公立学校の多様化を含む)などの現代の教育制度改革を考察する。
|
| 第15回 |
学校の運営(保護者との連携)まとめ
|
| |
保護者の学校への参加形態への考察を通して、学校の運営について考える。 授業内容の総括を通して、教育制度への理解を確認する。
|
| ■ 時間外学修 |
|
授業後にノートと照らし合わせてテキストを再度確認し、他者に説明できるようにまとめておく(2時間 15回)新聞等の報道を通して今日の教育問題や改革の動向への理解を深める(毎週合計2時間 15週)
|
| ■ 課題に対するフィードバック |
|
レポートは全体に対して講評を行う他、必要な学生には個別指導を行う。
|
| ■ 使用テキスト・教材 |
|
牛渡淳 編著『改訂版 初めて学ぶ 教育の制度・行政・経営論』金港堂、2014年。
|
| ■ 連絡先 |
|
k_shimomura(at)t-bunkyo.ac.jp
|
|