東北文教大学    
   
 2019年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

コンピュータ応用演習

開講年次:3年次
卒業:選択  小学校教:必修  幼稚園教:必修
開講時期:後期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
遠 藤 博 子

■ 科目のねらい
地域には様々な問題がある。それらの問題に関する適切なデータを収集して分析を行い、考察により解決していくことが
必要になり、それが地域に貢献することにもなる。
この科目では、大学生としての高いスキルを目指し、表計算ソフトのExcelを用いて統計関数やグラフ統計の使い方を習
得して問題の考察をし、文書作成ソフトのWordを用いて論文形式でまとめることを学習する。
■ 授業の概要
この授業では、表計算ソフトのExcelを使用しての基本的な使い方、統計関数の使い方を学習する。また、アンケートや
ネットワークから引用したデータを、色々な統計方法で分析し考察することを学習する。さらに、データや考察をまとめ
るために、文書作成ソフトのWordを使用してレポート・論文作成の仕方を学んでいく。
■ 達成目標・到達目標
@アンケート調査の企画と調査書を作成し、データの収集ができる。
A問題意識をもってデータを集め統計的方法での検討後、表計算ソフトのExcelで計算し分析をする。
 それらを考察して、文書作成ソフトのWordを用い論文形式でまとめることができる。
B表計算ソフトのExcelの基本操作ができ、統計関数やグラフ統計を活用できる。
■ 単位認定の要件
上記「達成目標・到達目標」の@〜Bの合計で60%以上理解すること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:40% 授業内提出物:60%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス、レポート・論文の書き方
  授業の進め方。表紙の書き方、レポート・論文の構成、スタイル、資料・文献の引用の仕方。

第2回  表計算ソフトの基本操作(1)
  文字と数値の入力。計算、基本的な関数と統計処理のための関数。表と罫線。

第3回  表計算ソフトの基本操作(2)
  様々なグラフの作成。グラフの使用する際の注意点。

第4回  度数分布表とヒストグラム
  身長のデータより度数分布表、ヒストグラム、度数折れ線の作成。

第5回  代表値と標準偏差
  平均、中央値、最頻値、偏差平方和、分散、標準偏差、偏差値を求める。

第6回  データの種類、アンケートデータの作成
  量的データと質的データ。アンケートの設計。

第7回  アンケート調査の集計方法。
  アンケートの実施。アンケートデータの表紙作成。

第8回  単純集計表とクロス集計表
  ピポットテーブルを用いた単純集計表とクロス集計表の作成。

第9回  データの集め方、レポート・論文への貼付けの仕方
  e-Stat(文部科学省、総務省統計局等)やその他のサイトからデータを探す。図や表の引用の仕方。

第10回  2つの変量の関連図と線形関係。
  散布図の作成。回帰直線の作成と読み方。相関係数、順位相関を求める。

第11回  回帰分析の使い方
  単回帰分析と重回帰分析の意味と使い方。

第12回  平均値の差の検定
  母集団と標本の関係。対立仮設と帰無仮説。正規分布の棄却域。t検定を行う。

第13回  分散の差の検定と独立性の検定
  F検定を行う。カイ二乗検定を行う。

第14回  総合演習(1)
  第4回から第13回の総合問題の処理を行う。

第15回  総合演習(2)
  アンケート調査の評価を行う。


■ 時間外学修
授業内で演習した内容を復習すること(目安時間:約1時間)。
授業で出された課題を作成する(目安時間:約3時間)。
■ 課題に対するフィードバック
課題は添削して返却し、解答と理解不足の部分の説明を行う。
■ 使用テキスト・教材
『やさしく学ぶ データ分析に必要な統計の教科書(できるビジネス)』 (羽山博著 株式会社インプレス)
■ 参考文献等
『スピードマスター 1時間でわかる エクセル データ分析 超入門』 (羽山博著 技術評論社)
『データサイエンス入門 Excelで学ぶ統計データの見方・使い方・集め方』 (上藤一郎他著 オーム社)
■ 備考
USBフラッシュメモリを持参すること。
■ 連絡先