4 猿と蛙の寄合餅

 蛙(びっき)と猿、餅搗いて拾いくらした。
 山のてっぺんさ、臼背負って行って、そして、「ええが」て、落してよこしたら ば、猿ぁ早いもんだから、臼さ追っかけて、下まで止るまで追っかけて行ったけ ど。そしたば、餅、途中で落ちてしまったけど。蛙は、
「そがえに、猿みたいに走らんねがら、おら、静かに行ぐ」
 て、来たれば、まん中さ、餅、どちっと落ぢでだけど。猿がきて、
「おれに、少し分けて呉ろ」
 ていうから、蛙は、「ほら」て、餅切ってぶっつけてやったら、餅が頬(ほっ)たぶさふっついだから、そこ赤くなった。こんど「尻出せ」ていうて、尻さぶっつけだど。
 んだから、猿の頬たぶと尻が赤くなったんだど。とーびんと。
井上まこ
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