21 南の山の馬鹿息子

 むかしあったけど。
 南の山に馬鹿息子いだっけど。嫁の実家さ行ったら餅搗いてもらって、餅背負って来っどき、堀コあったので、ピンとはねたら、ピンになって、ピンピンというてきたら、こんど川あって、川んどこ「ドッコイショ」と跳ねたど。「餅、餅」と考えてきたの、そいつ「ドッコイショ」に、餅化けてしまったから、ドッコイショ、ドッコイショて来て、
「ドッコイショもらってきた」ていうたったど。
(関場)
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