20 佐兵次の口説節

 ここは露藤佐兵次様よ    白歯娘がほれたとて
 三味線たがってお早の所   お早よい子よ若衆がさわぐ
 数多若衆あるその中に    枕かわした男がござる
 いきな二人は手に手をとって お早いずこか行方が知れぬ
 あわい色恋涙で明かす    又も露藤逆もどり
〈明治十二・三年〉
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