8 四本目の犬の足

 むかし、むかし、ヨントクさんがいました。そのヨントクさんというのは、四本足で、すばらしく立派なヨントクさんでした。
 そこに、不幸にも三本足の犬がぴょこたん、ぴょこたんとやって来たので、
「これこれ犬よ、その足はどうした」
 犬は涙を流して、自分の身の不幸を話した。それでは気の毒だと、ヨントクさんは、「私の足を一本差し上げましょう」。犬は大へん喜んでヨントクさんの足を一本いただいた。唯でいただいては悪いと、足一本いただいたお礼に、名前を一つ足して上げようというので、三本足でゴトクさんとなった。犬はせっかくヨントクさんにいただいた足だから、オシッコするとき、足にかけては悪いと、足を上げてるのです。
話者 山田れい子(川西町大塚)
採集 山田富士子
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