12 てんつ話

(1)
 坂町に三四じじいっていたなよ。そいつ、こないだ南瓜もぐべと思って南瓜棚さ上(あ)がったど。そしたらツルッと滑って、ドサッと落ちたど。「イテテテ…」と腰ぁ打(ぶ)ってちょっこら立たんねでいたけど。そいつ、家の人見つけて、持って家さつれて行ったど。
 ほんじゃから、南瓜棚ぁ低いからなて、油断さんねもんだぞ。
(曾祖母)
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