大木大明神

 池黒上の川合輝男氏所有の地に高さ三尺九寸、巾中間で一尺五寸、自然石に一
寸手を加えた石塔が南面して建っている。表面に大きく「大木大明神」文化十二
乙亥七月大明神と陰刻されてある。
 昔、この地に欅の大木あり、枝々繁茂し約五反歩にまたがり、昼なおうす暗く、
主幹下部洞(こら)を生じ、優に五人は入れる穴ありて、博徒よくこの中にて開帳せしと
いう。またその大木の実、西風に飛び、お羽黒山斜面に自生するけやき、みなこ
の子孫なりと。
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