139 狸の化物

 むかしむかし、炭焼きしったれば、女がやっぱり現わっで来たど。ところがその男は村一番て言わっだ大きいものの持主、太い奴もっていたんだど。そしてやっぱり準備よく股間の茂み出したもんだから、いきなり褌はずすが早いか、ニョロと入っでしまった。
 ほだいしているうちに何だか、だんだん気合いがかかって温かくなんべと思ったれば、だんだん冷たくなってしまった。
「おかしいこともあるもんだ。触った体が何だかモサモサする」
 ほしたらばだんだん冷たくなったと思ったら、ボトンと落ちてしまった。よくよく見たれば、はいつ狸だった。あんまりいきなりニョロと入っだので、息の根止まって死んでしまったんだど。どんぴんからりん、すっからりん。
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