19 雇とり物語

 ソーレ物語、語り候。語ればもっての物語。へやみという実は、貧乏という木になるもの、その木に止る鳥は雇とりという鳥で、夕方へなっと、何食う役に食うと、さえずってばりで、食い物のおごった鳥。餌(えば)の悪いところには、決して下りない鳥だんの物語。

>>安楽城の伝承 目次へ