東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 総合文化学科

児童サービス論

開講年次:2年次
卒業:選択  司 書:必修
開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
伊 藤 弘 昭

■ 科目のねらい
共通科目領域におけるこの科目は、実務遂行能力を身につけ、知識や技術をもとにコミュニケーション能力を高め、資格取得にかかわる知識・技術習得のため「図書館司書」群に設置されている。図書館司書資格取得のための必修科目。
■ 授業の概要
児童(乳幼児からヤングアダルトまで)を対象とする図書館の児童サービスの基本について学ぶ。
読書の意義・役割、児童資料の種類と特性、児童コレクションの形成、児童サービスの概要、方法・技術、年齢層別サ
ービス、学校・家庭・地域との協力等について解説する。
■ 達成目標・到達目標
@子どもの発達と学習における読書の意義・役割を理解し、図書館の児童サービスのあり方・重要性について説明できる。
A児童資料の種類と特性を知り、児童サービスの様々な方法・技術を身につけることで、児童サービスを実践することができる。
B子どもの読書活動推進に関わる諸条件を説明できる。
■ 単位認定の要件
@〜Bの項目すべてについて、60%以上理解できること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:50% 授業内提出物:20% 授業内試験:10% 授業内活動:20%
■ 授業計画

第1回  子どもと読書
  子どもの発達と学習における読書の意義・役割について概説する。

第2回  児童サービスの意義
  児童サービスの意義とその歴史と現状について概説する。

第3回  児童資料の種類と特性 @
  児童資料の類型と絵本について解説する。

第4回  児童資料の種類と特性 A
  児童文学(創作児童文学、昔話や伝承文学、詩等)について解説する。

第5回  児童資料の種類と特性 B
  ノンフィクション、知識の本、レファレンスブックについて解説する。

第6回  児童コレクションの形成と管理
  児童資料の選択と組織化について概説する。

第7回  児童サービスの業務
  児童サービスの業務(資料提供サービス、情報サービス、集会・行事、展示・PR)について概説する。

第8回  児童サービスの方法と実際 @
  読み聞かせ、ストーリーテリングについて解説する。

第9回  児童サービスの方法と実際 A
  ブックトーク、展示、図書リストについて解説する。

第10回  児童サービスの方法と実際 B
  お話し会、読書会、広報活動等について解説する。

第11回  乳幼児サービスと資料
  乳幼児サービスとその資料について概説する。

第12回  ヤングアダルトサービスと資料
  ヤングアダルトサービスとその資料について概説する。

第13回  学習支援としての児童サービス
  学習支援としての児童サービスのあり方について解説する。

第14回  学校、学校図書館の活動
  学校と学校図書館での読書に関する主な活動について紹介する。

第15回  学校、家庭、地域との連携・協力
  学校、家庭、地域との連携・協力について概説する。


■ 時間外学修
授業内で指示したプリント教材の該当箇所を読んでおき、新しく出てきた用語や事項については辞書等で調べておくこと。またよくわからない箇所についてはメモしておくこと。(目安時間:各回約2時間)
授業内で配付する「まとめ用ワークシート」を指定期日まで作成しておくこと。(目安時間:6回×約5時間)
■ 課題に対するフィードバック
授業内で指示した該当部分については次の授業回で解説し、その後質疑応答の時間を設けて確認する。
「まとめ用ワークシート」については、提出後必要(理解度)に応じて解説を加える。
■ 使用テキスト・教材
授業中にプリントを配布し、それをもとに授業を行う。
■ 参考文献等
授業内で適宜紹介する。
■ 備考
■ 連絡先
h_itoh[at]g-tbunkyo.jp