東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 総合文化学科

医療事務演習

開講年次:2年次
卒業:選択  医療管理:必修
開講時期:前期 授業形態:講義・演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
草 苅 まゆみ (実務経験あり)

■ 科目のねらい
共通科目領域におけるこの科目は、実務遂行能力を身につけ、知識や技術をもとにコミュニケーション能力を高め、資格
取得に必要な知識・技術習得のため「医療秘書士」群に設置されている。
■ 授業の概要
本授業では、具体的な医療実務の内容について講義と演習を行い、医療保険とはどういうものか、医療機関(病院・医院
)の窓口ではどのような計算がなされているかを学ぶ。
医療事務としての経験を活かし、医療保険と医療機関窓口業務の概要について講義をした後、料金算定(診療報酬=レセプト)について、演習用カルテを使用し、計算のルールと実際の計算作用を練習し、実務計算を習得する。
■ 達成目標・到達目標
@医療機関における多種多様な症例を的確に判断し、正確なレセプト作成が出来る。
A厚生労働省の記載要項を個々に学習し、実際のレセプトとのつながりを理解し正しく記載できる。
B日本病院管理教育協会の資格試験に挑み、医療管理秘書士資格を取得する。
■ 単位認定の要件
70%以上の理解が資格試験の合格点となるので80%以上のレセプト完成を目指す。
■ 単位の認定方法及び割合
期末試験:90% 授業内提出物:10%
■ 授業計画

第1回  医療費のしくみ
  医療保険とは何か、医療費の窓口支払いと診療報酬(レセプト)について知る。

第2回  初診料 1
  初診料の計算の実務

第3回  再診料
  再診料の計算の実務。レセプトの上書きを正しく記載する。

第4回  加算について
  乳幼児、および時間外診療に伴う加算を学ぶ。

第5回  入院料
  入院における算定方法を学ぶ。

第6回  医学管理料・在宅医療料
  治療に必要な指導料と、在宅診療における算定法を学ぶ。

第7回  投薬料 1
  投薬料の成り立ち、計算式など、投薬料の基本を学ぶ。

第8回  投薬料 2
  内服・頓服・外用薬の違いを理解し、レセプト上に正しく記載する。

第9回  投薬料 3
  1,2で習得したものに加え、摘要欄への記載方法を理解し、レセプト上に正しく記載する。

第10回  注射料
  筋注、静注、点滴中の違いを理解し、正しく計算してレセプト上に記載する。

第11回  検査料
  検体検査の種類と略称を正しく理解し、レセプト上に正しく記載する。

第12回  画像診断料
  レントゲン・CT等における計算方法を理解し、レセプト上に正しく記載する。

第13回  事例によるレセプト 1
  基本的なカルテの内容を理解し、正しく計算してレセプト作成をする。

第14回  事例によるレセプト 2
  時間外、乳幼児等の加算を正しく判断し、レセプト作成をする。

第15回  事例によるレセプト 3
  摘要欄の記載方法を学び、どのような症例でも正しく計算してレセプトを作成する。


■ 時間外学修
各時間毎のプリントで復習出来る内容をくり返し整理して、レポート、課題に取り組む。(毎回平均4時間)
■ 課題に対するフィードバック
課題、授業内プリントには、授業内、後の授業回にて解説を行う。回収したレポート、プリント等の課題は、簡単な添削
を行い、学生自身が索引出来る様に解説する。質問は常に受ける。
■ 使用テキスト・教材
診療報酬請求の実務 診療報酬請求演習 診療報酬医科点数表 (大学・短期大学医療教育協会)
■ 参考文献等
■ 備考
■ 連絡先