東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 総合文化学科

ネットワーク応用演習U

開講年次:2年次
卒業:選択  情報処理:選択
開講時期:前期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
滝口 誠 (実務経験あり)

■ 科目のねらい
共通科目領域におけるこの科目は、実務遂行能力を身につけ、知識や技術をもとにコミュニケーション能力を高め、資格
取得にかかわる知識・技術習得のため「情報」群に設置されている。
■ 授業の概要
 この科目では、現役でWebサイト制作に携わっているものとして経験を活かし、Webサイトの制作方法
を指導する。
受講生は、現代的なウェブサイト構築に必要不可欠な技術である、「CSS(カスケーディング・スタイルシート)」を用
いたウェブデザインの基礎を学ぶ。
 また、CSSによるウェブデザインには「構造化されたHTML」を組むことが不可欠である。この「構造化されたHTML」の
内容も習得する。
 実際の授業内容としては、既存ページのデザインのカスタマイズを通して、CSSによるデザイン手法を習得していく。
最終的には授業で学んだCSSの知識を活かした独自の小規模ウェブサイトを完成させる。
■ 達成目標・到達目標
@CSSを適用しやすくするための、構造化されたHTMLファイルを作成することができる。
A標準化規格化されたHTMLやCSSを、正しい構文で作成することができる。
B簡単なウェブサイトを、CSSを用いて効率的に作成することができる。
■ 単位認定の要件
上記3つの条件が満たされた環境を構築。そのウェブサイトイメージおよびレポートの提出。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:30% 授業内提出物:70%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス、作業環境の構築
  授業の概要について、オンライン講義で説明する。
また、授業に必要なファイルをUSBフラッシュメモリ上に用意する。

第2回  HTMLの復習
  CSSと密接に関係する部分を中心に、HTMLの復習をオンライン講義で行う。

第3回  CSSの基礎
  CSSの基礎知識について、復習をしオンラインで質疑応答を行う。

第4回  テキストの装飾
  テキストを装飾するCSSについて、復習をしオンラインで質疑応答を行う。

第5回  モバイル端末の対応
  昨今のWEBサイトはモバイル対応であることが必須であり、質疑応答や注意点の解説をオンラインで行う。

第6回  ボックスモデル(1)
  CSSの重要な概念であるボックスと、その基本構造を定義しているボックスモデルについて学ぶ。

第7回  ボックスモデル(2)
  ボックスモデルへの理解を深め、ページの余白やコンテンツの配置の調整方法などを学ぶ。

第8回  CSSの優先順位
  CSSのカスケードと詳細度について学ぶ。

第9回  テーブルの装飾
  テーブルを装飾するCSSについて学ぶ。

第10回  フロートとポジション
  複雑なレイアウトのページ作成に用いられるCSSのフロートとポジション機能について学ぶ。

第11回  高度なページレイアウト(1)
  フロートとポジション機能を用いた高度なページレイアウトを具体的に学ぶ。

第12回  高度なページレイアウト(2)
  同上

第13回  ウェブサイト作成演習(1)
  事前に作成しておいた計画に基づいて、小規模のウェブサイトを完成させる。

第14回  ウェブサイト作成演習(2)
  同上

第15回  ウェブサイト作成演習(3)、発表、フィードバック、まとめ
  同上、ならびに、制作したウェブサイトの発表、フィードバックを行う


■ 時間外学修
各自が制作するウェブサイトの作成を、半期の間続けること。またそのためにも内容の予習復習を怠らないこと。
あらかじめ、重要と思われる、または、不明なキーワードをノートにメモしておくこと。
 (目安時間:毎回約4時間)
■ 課題に対するフィードバック
授業内に説明する。
■ 使用テキスト・教材
『スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版』,狩野祐東,SB Creative
■ 参考文献等
『ホームページ辞典 第5版 HTML・CSS・JavaScript』,アンク,翔泳社
『スラスラわかるHTML&CSSデザインのきほん』,狩野祐東,SB Creative
■ 備考
・「ネットワーク応用演習T」の単位取得またはそれと同等の能力を有していることが望ましい。
■ 連絡先