東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 総合文化学科

編入英語

開講年次:1・2年次
卒業:選択
開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
阿 部 裕 美

■ 科目のねらい
本科目は、総合文化学科のディプロマポリシーを実現することを目標として設置されたカリキュラムポリシー「汎用的能
力・社会人としての基礎的能力、学問の方法、実務遂行能力・コミュニケーション能力をさらに高めること」の達成のた
めに設けられた「ハイレベル」科目として配置されている。
■ 授業の概要
 編入学試験の主要科目である「英語」の受験対策を行う。上級レベルの文章や過去における編入学試験や国公立・私立大学の入試問題を使用する。
 授業内では、毎回指定箇所について詳細な解説を加えながら、短時間で正確に長文を読み解くための読解法を学ぶ。
 長文読解のテーマは、社会・環境・文化・教育など多岐にわたっているので、英語の学習以外にも、常日頃より様々な分野に興味を持ち知識を深めていくことが大切である。
 英語学習を通して、豊かな知性と一般教養を涵養するねらいもある。
■ 達成目標・到達目標
@編入学試験の「英語問題」の形式や特徴を理解し、具体的な試験対策を立てることができる。
A編入学試験の「英語問題」に出題されるレベルの文章を的確に、短時間で内容把握ができる。
B編入学試験の「英語問題」で求められる文法・語法を理解し、語彙力を身につける。
■ 単位認定の要件
上記達成目標を問う課題において、60%以上の成果を上げること。
■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物:20% 授業内試験:40% 授業内活動:40%
■ 授業計画

第1回  授業概要と方針の確認
  授業の概要と学習の方向性を確認する。また、英語力確認のためのミニテストを実施する。

第2回  読解の方法1 クリティカルに読む
  「外人」という言葉の使い方に関する文章を取り上げ、内容を検証しながら読解する方法を学ぶ。

第3回  読解の方法2 目的を見極める
  前回と同じ文章を使用し、全体構成・文章の特色を理解し、練習問題の解答法を研究する。

第4回  読解の方法3 タイトルから予測する  
  ドーピングに関する文章を取り上げ、目的にあった読解法を見極める方法を学ぶ。

第5回  読解の方法4 全体像をつかむ
  前回と同じ文章を使用し、全体構成・文章の特色を理解し、練習問題の解答法を研究する。

第6回  読解の方法5 スキャニングを学ぶ 
  いじめに関する文章を取り上げ、タイトルやキーワードを手がかりに要領よく読解を進める方法を学ぶ。

第7回  学習状況の確認その1
  前回と同じ文章を使用し、全体構成・文章の特色を理解し、練習問題の解答法を研究する。
後半では、ここまでに学んできた読解法をまとめ、その定着度を実力テストによって確認する。
また、自分の読解力の弱点を確認し、この先の学習の方向性を再確認する。

第8回  読解の方法6 スキミングを学ぶ 
  血液型に関する文章を取り上げ、必要情報を短時間で探し出すための読解法を学ぶ。

第9回  読解の方法7 疑問を持ちながら読む 
  前回と同じ文章を使用し、全体構成・文章の特色を理解し、練習問題の解答法を研究する。

第10回  読解の方法8 事実と意見を区別する 
  PTSDに関する文章を取り上げ、効率よく概要を理解するための読解法を学ぶ。

第11回  学習状況の確認その2
  前回と同じ文章を使用し、全体構成・文章の特色を理解し、練習問題の解答法を研究する。
後半では、こまでに学んできた読解法の定着度を確認するため、確認テストを行う。
また、この先の学習方針を再確認し、目標設定の最終調整を行う。

第12回  読解の方法9 推測力・予測力を使う
  語学の学習に関する文章を取り上げ、内容を丁寧に確認しながら読み進める読解法を学ぶ。

第13回  読解の方法10 注釈を付けながら読む 
  英語の歴史に関する文章を取り上げ、適切な要約をしながら読み進める読解法を学ぶ。

第14回  読解の方法11 要約をしながら読む
  前回と同じ文章を使用し、全体構成・文章の特色を理解し、練習問題の解答法を研究する。

第15回  まとめ
  これまでに学んできた読解法を復習し、その活用法についての最終確認を行う。また、学習内容の定着度を測る確認テストを行う。


■ 時間外学修
・事前にテキストの設問解答と正解チェックを行い、弱点を確認する。(毎回1時間)
・英作文等の課題を作成する。(毎回1時間)
・授業後に既習内容をまとめ、単語リスト等を作成して学習内容の定着を図る。(毎回1時間)
以上の作業を含めて、30時間程度の学習活動を要する。
■ 課題に対するフィードバック
・練習問題の解答状況については教室にて指導を行う。
・提出課題については、添削・コメント追加を行い返却する。
■ 使用テキスト・教材
プリントを配布する。
■ 参考文献等
島田浩史,米山達郎,福崎伍郎著、『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー(1)読み方・解き方編』(河合塾SERIES、2005年)ほか
■ 備考
編入学に向けての受験対策が主目的なため、受験予定の大学の試験傾向を自分でしっかりと見極め、授業外での受験対策学習を計画的に行うこと。
■ 連絡先
h_abe[at]g-tbunkyo.jp