東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 総合文化学科

デジタル文書応用

開講年次:1・2年次
卒業:選択  情報処理:選択  上級ビジ:選択
開講時期:後期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
眞 壁   豊

■ 科目のねらい
共通科目領域におけるこの科目は、実務遂行能力を身につけ、知識や技術をもとにコミュニケーション能力を高め、資格取得にかかわる知識・技術習得のため「情報」群に設置されている。
■ 授業の概要
ロゴやマークの作成などを通して、ベクタ描画を活かしたグラフィックデザインを行えるようにする。
授業の前半は、徹底的にベジェ曲線によるベクター描画に慣れるために、さまざまなマークやイラストを作成する。
後半は、オリジナルのマーク作成、ならびに簡単なフォトレタッチ、パスを生かした応用表現を行えるようにする。
■ 達成目標・到達目標
コンピュータ上での色彩表現を理解することができる。
ドローの表現の原理を理解し、簡単なマークやキャラクターを作成することができる。
ドローの特徴を活かした、各種マークを自在に作ることができる。
■ 単位認定の要件
上記内容に関する各課題中に設定される条件を満たした上で、課題群を全て提出すること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:20% 授業内提出物:80%
■ 授業計画

第1回  基本図形によるベクター描画
  基本図形の配置、順序替え等、ベクター描画のソフトウェア環境に慣れる。

第2回  国旗製作
  基本図形の組み合わせや基本的な機能を用いた、国旗の製作を行う。グラデーションやクリッピングパスについても扱う。

第3回  ベジェ曲線の基本
  ベジェ曲線の理論を理解し、ベジェ曲線を用いて思い通りのパスを引けるようにする。

第4回  パスの演算〜シルエット作成
  パス演算について理解し、簡単なキャラクターのシルエットをパスで作れるようになる。

第5回  大学マークの作り方〜テキストの扱い
  これまでの理解を踏まえ、大学のトレードマークをもとに、ベジェ曲線の扱いに引き続き慣れる。並行してテキスト(文字)も扱えるようにする。

第6回  イラストの作成
  ベジェ曲線に関する総合的な演習として、簡単なイラストを作成する。

第7回  写真素材の探し方
  著作権の扱いに注意しながら、写真素材を探し出し、文書中に貼り付けるための一連の流れを理解する。

第8回  カメラの扱い
  デジタルカメラの扱いについて、撮影方法や設定、被写界深度、ISO感度、ホワイトバランスなどを扱う。スマートフォンによる撮影についても扱う。

第9回  フォトレタッチ(1)
  フォトレタッチソフトの扱いに関して、レイヤーへの画像の取り込み、レイヤーの操作、レイヤーの合成方法について扱う。

第10回  フォトレタッチ(2)
  フォトレタッチソフトの各種ツール、フィルタツールについて扱い、狙った静止画の表現ができるようにする。

第11回  段落のスタイルテキストボックスのリンク
  簡単な記事風のデザインを通して、スタイルを用いた見出しの設定を行う。

第12回  総合デザイン演習(3)ピクトグラムのデザイン
  これまで学んだ内容を総動員し、ピクトグラムのデザインを練る。

第13回  総合デザイン演習(4)ピクトグラムの作成
  デザインを練ったピクトグラムを、ドロー機能を用いて清書をする。

第14回  総合デザイン演習(5)新しいシンボルの作成とチラシ
  これまで学んだ内容を総動員し、組織の新たなシンボルマークを作成し、それを紹介するチラシを作成する。

第15回  まとめ
  これまで身につけてきたデザイン技術を、どのように実際の仕事に活かすか、デザインの現場を見ながら考える。


■ 時間外学修
授業で扱った内容に基づく、操作の習熟(毎回2時間程度)
作品制作の課題(10回程度、各回2時間程度)
期末課題の制作(10時間程度)。
■ 課題に対するフィードバック
提出された作品に基づき、不足している技能等を中心にフォローを行う。
■ 使用テキスト・教材
授業中に提示する。
■ 参考文献等
成美堂出版編集部(2007)『日本のロゴ』成美堂出版
フレア(2013)『日本語のロゴ』グラフィックス社
■ 備考
ベクター画像作成環境として、「Microsoft Expression Design 4」を用いる。
また、USBフラッシュメモリを必ず持参すること。
■ 連絡先
makabe(at)g-tbunkyo.jp