開講年次:1・2年次
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卒業:選択 ピアヘル:必修
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開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
共通科目領域におけるこの科目は、実務遂行能力を身につけ、知識や技術をもとにコミュニケーション能力とともに教養 を深めるため、「教養」群に設置されている。
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■ 授業の概要 |
[授業の目的・ねらい] 対人援助の基礎であるカウンセリングの基礎知識と基礎技法を学ぶ。また、学内・学外の日常 場面でヘルパーとして行動できるよう実際的にピアヘルピングの技法と諸問題への対処を身につけることを目的とする。 [授業全体の内容の概要] ピアヘルピングという用語の由来、歴史、活動領域の全体像について概説し、またカウンセ リングの学習を通して、自己理解・他者理解・集団理解の視点を概説する。グループ体験や心理テスト体験等の演習を含 む。
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■ 達成目標・到達目標 |
@ピアヘルピングの定義、歴史、活動領域等の基礎知識を身につけ協会の認定試験にチャレンジする基礎が身につく。 Aカウンセリングの基礎技術である「5つの基礎応答」を含む援助的会話ができるようになる。 Bグループ体験や心理テスト体験を通して自己理解・他者理解について表現できるようになる。
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■ 単位認定の要件 |
@〜Bの項目すべてについて60%以上理解すること。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末レポート:20% 授業内提出物:25% 授業内活動:25% 外部試験:30%
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第1回 |
ピアヘルパーとは何か
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カウンセリング→ピアカウンセリング→ピアヘルピングという用語の流れと活動の歴史を学び、ピアヘルピングの趣旨を理解する。
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第2回 |
カウンセリングとピアヘルパー
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カウンセラーとピアヘルパーの立場の違い、双方の特性と長所短所を学び、現実場面で何ができるのか・できないのか・してはいけないのかを認識する。
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第3回 |
ピアヘルパーの活動領域(1)
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ピアヘルパーの具体的活動場面として、学習の問題・進路の問題・友人関係の問題について具体的に学ぶ。
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第4回 |
ピアヘルパーの活動領域(2)
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ピアヘルパーの具体的活動場面として、グループ運営の問題点・個人間の対立の問題について具体的な対処を学ぶ。
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第5回 |
ピアヘルパーの活動領域(3)
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ピアヘルパーの具体的活動場面として、心理的な問題・性格的な問題につての具体的な対処を学ぶ。
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第6回 |
カウンセリングの理論
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ヘルピングの基礎理論であるカウンセリング心理学の諸理論について学び、技術や構造を支える思考の枠組みを身につける。
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第7回 |
カウンセリングの技法
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カウンセリングの基礎技法である「5つの基礎応答」と「処置」について学び、インタビュー練習を通して実際的な援助的会話の技術を身に付ける。
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第8回 |
カウンセリングの構造
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カウンセリングが効果的に行われるために必要な、場所・時間・期間・担当者・開始と終結等の援助活動の構造について学び、それもとにインタビュー練習の2回目を実施する。
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第9回 |
ヘルパーの自己理解・心理テスト体験
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援助側の特性がヘルピング効果に大きく反映することを学び、心理テストを通して各自の自己特性を把握する。
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第10回 |
ヘルパーのメンタルヘルス
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ストレス管理ができないと効果的な援助が提供できないことを学び、各自のストレス管理をふりかえり対処方略を再構成する。
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第11回 |
グループエンカウンター体験A
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グループ体験を通して、他者理解体験・集団感情体験をする。
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第12回 |
グループエンカウンター体験@
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グループ体験を通して、自己開示体験をする。
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第13回 |
グループエンカウンター体験B
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グループ体験を通して、グループ運営の技法を復習する。
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第14回 |
グループエンカウンター体験C
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グループ体験を通して、グループエンカウンターをふりかえる。
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第15回 |
まとめとふりかえり
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自分の過去のヘルピー体験、ヘルパー体験をふりかえり、ピアというリソースの長所と短所を再考し、今期の総括とする。
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■ 時間外学修 |
授業後に範囲内のテキストの復習をノートを使って行い、他者に説明できるようにしておくこと。また他者と討論したり 技法の練習をしておくこと。(目安時間:毎回約4時間)
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■ 課題に対するフィードバック |
授業ごとに提出させる小レポートについては、後の授業回にて解説を行う。
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■ 使用テキスト・教材 |
「日本教育カウンセラー協会編 ピアヘルパーハンドブック」(図書文化社) 「日本教育カウンセラー協会編 ピアヘルパーワークブック」(図書文化社)
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■ 参考文献等 |
「カウンセリングトピックス100」「カウンセリングQ&A」1〜3巻いずれも國分康孝著、誠信書房
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■ 備考 |
演習参加が資格取得の必須要件であるので、グループエンカウンター体験の回は休まないようにすること。
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