開講年次:1・2年次
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卒業:選択
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開講時期:前期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
共通科目領域におけるこの科目は、学生が学問の方法を身につけ歴史と文化を踏まえて人間や社会の出来事を総合的に 理解し説明できるようになるため、「教養」の群に設置されている。
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■ 授業の概要 |
「文学」の効用の一つは、読むという仮の体験を通して、人間の心理や人間関係そして人間と社会のあり方を学ぶこと でした。実は「国語」の授業がそういう人間理解の役割もしていました。そして教科書に載る作品は、「生徒に読ませる 」より、「作品が」「私たちに読ませる=魅了する」作品が多いのです。でも、テスト勉強で終わっていませんか。 そこで、中学の国語教科書の定番を取り上げ、私たちに「読ませる」魅力=表現や考え方、人間と社会を見る視点を改 めて理解し、文学の魅力と力を体得してみましょう。
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■ 達成目標・到達目標 |
@作品の表現から自分が学び活用できるものを見出し、その理由を他の人に説明できる。 A描かれた人間関係とそれを踏まえた表現を理解し、他の人に説明できる。 B文学作品の文章と参考文献の論文形式の文章の違いを理解し、読解と要約ができる。 C作品に描かれた、あるいは背景にある社会的な事象を理解し、他の人に説明できる。
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■ 単位認定の要件 |
達成目標・到達目標@〜Cについて、それぞれ60パーセント達成すること。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末レポート:50% 授業内活動:50%
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第1回 |
ガイダンス
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授業の目的と方法、国語の教材と文学作品としての扱い方の違いについて説明します。
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第2回 |
読ませる仕組み―教科書の作り方
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授業を受けている時には意識しなかった、国語の教科書がどのように出来上がっているかを説明します。
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第3回 |
文学以外の教材―漢字を例に
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教科書には、文学作品や説明文教材の他に、言語に関する学習も入っています。その学習について、漢字を例に説明します。
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第4回 |
走れメロス@
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作品に設定された人間関係・社会関係を踏まえ、人物描写と表現を分析する。その1 分析を踏まえたディスカッションを行う。
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第5回 |
走れメロスA
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作品に設定された人間関係・社会関係を踏まえ、人物描写と表現を分析する。その2 分析を踏まえたディスカッションを行う。
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第6回 |
走れメロスB
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主な先行研究の指摘を踏まえ、作品の魅力と主題そして社会的な視野からの捉え直しを行う。その1 指摘を踏まえたディスカッションを行う。
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第7回 |
走れメロスC
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主な先行研究の指摘を踏まえ、作品の魅力と主題そして社会的な視野からの捉え直しを行う。その2 指摘を踏まえたディスカッションを行う。
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第8回 |
走れメロスD
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主な先行研究の指摘を踏まえ、作品の魅力と主題そして社会的な視野からの捉え直しを行う。その3 指摘を踏まえたディスカッションを行う。
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第9回 |
故郷@
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作品に設定された人間関係・社会関係を踏まえ、人物描写と表現を分析する。その1 分析を踏まえたディスカッションを行う。
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第10回 |
故郷A
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作品に設定された人間関係・社会関係を踏まえ、人物描写と表現を分析する。その2 分析を踏まえたディスカッションを行う。
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第11回 |
故郷B
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主な先行研究の指摘を踏まえ、作品の魅力と主題そして社会的な視野からの捉え直しを行う。その1 指摘を踏まえたディスカッションを行う。
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第12回 |
故郷C
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主な先行研究の指摘を踏まえ、作品の魅力と主題そして社会的な視野からの捉え直しを行う。その2 指摘を踏まえたディスカッションを行う。
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第13回 |
字のないはがき@
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作品に設定された人間関係・社会関係や作品の背景となった時代を踏まえ、人物描写と表現を分析する。分析を踏まえたディスカッションを行う。
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第14回 |
字のないはがきA
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作品の分析と、主な先行研究の指摘を踏まえ、作品の魅力と主題そして社会的な視野からの捉え直しを行う。指摘を踏まえたディスカッションを行う。
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■ 時間外学修 |
教材となる作品は、自分で事前に読んで授業に臨みます。(目安時間 各2時間) 授業で指示した参考文献も、事前に自分で読んで授業に臨みます。(目安時間 各2時間)
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■ 課題に対するフィードバック |
授業内に説明します。
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■ 使用テキスト・教材 |
プリントを準備し、配布します。
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■ 連絡先 |
熊谷義隆(y_kumagai(at)g-tbunkyo.jp)
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