開講年次:1年次
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卒業:必修 上級ビジ:選択
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開講時期:前期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
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■ 科目のねらい |
基礎科目領域におけるこの科目は、汎用的能力・社会人としての基礎的能力を身につけるため、基礎領域の「アカデミックスキル」群に配置されている。
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■ 授業の概要 |
論理的な表現力、伝わる表現力の基礎的な養成を目標とする。そのために論説的な文章や調査に基づくデータを読解し、 意味を取り出すトレーニングを行う。 また、その意味を伝えるための的確な表現、相手に伝わる表現の重要性を理解する。 具体的には、現代社会のキーワードをめぐる短い説明文を読み、「要点の抽出」「図式化」などを試みたり、調査データ の結果を図表化して意味を読み出すなどのトレーニングを行うことで伝わる表現とは何かを理解する。
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■ 達成目標・到達目標 |
@論理的な表現力でレポートを書くことができる Aデータ分析能力を身に付け、グラフや数的情報から事実を推定することができる B伝わる表現=コミュニケーションの基本を理解し、実践することができる
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■ 単位認定の要件 |
上記の各能力を評価するために課される課題を6割以上クリアすることが単位取得の基本条件である。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末レポート:40% 授業内提出物:40% 授業内活動:20%
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第1回 |
ガイダンス <遠隔授業>
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授業の目標、流れを押さえる。授業の位置づけを知る。
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第2回 |
表現力とは何か:情報を伝える <遠隔授業>
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〈表現すること〉=〈伝わること〉という、この授業の考え方を実例を通して知る。
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第3回 |
表現力とは何か:メッセージを伝える <遠隔授業>
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実際に言葉を使ってメッセージの伝達を試み、伝わり具合を実感する。 適切なメールの作成方法・注意事項を知る。
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第4回 |
表現力とは何か:情報を適切に伝える <遠隔授業>
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現代の多様な表現方法(メディアの活用)の意義を実例を通して学ぶ。 教員とアポイントを取るためのメール作成の方法・注意事項を確認し、メール作成を実践する。
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第5回 |
説明文を読み、伝える技術 <遠隔授業>
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現代社会のキーワードをめぐる説明文を読み、概要を伝えるために不可欠な要素の拾い出し方を学ぶ。 説明のための図式化の方法と注意事項を知る。
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第6回 |
説明文を読み、伝える技術を練習する
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課題の文章から要点を書き出して図式化を行い、図式化のメリットを知る。 専門的な内容を説明するのための図式化の方法・注意事項を確認し、図式化を実践する。
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第7回 |
文章をつなぐ
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文章作成に不可欠な接続詞の役割を学ぶ。 接続詞の用法を穴埋め形式で確認する。
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第8回 |
文章を構成する
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接続詞を適切に使い、文章を構成する練習を行う。 議論・論証を前提とする文章の接続詞の用法を確認したうえで作文する。
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第9回 |
レポートの書き方を学ぶ
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レポート作成に必要な基礎知識を学ぶ。 レポート作成上間違いやすい例を確認し、添削を行う。
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第10回 |
レポートの書き方に慣れる
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ここまでに学んだレポート作成に関する知識を活用し、レポート作成の練習をする。 参考文献を実際に調べてサンプルレポートを作成するための注意事項を確認する。
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第11回 |
調査データ読解の基礎を学ぶ
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白書などの「調査データに基づく報告」の成り立ちや意味を知り、正確に情報を読み取るスキルを学ぶ。 各種グラフの特性と短所・長所を見極める。
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第12回 |
調査データを読解してまとめる
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調査データ分析からまとめる方法を学ぶ。 データから何が読み取れるかをクイズ形式で確認する。 次回からのグループワークに必要な情報の収集を開始する。
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第13回 |
調査結果を報告書にまとめる方法を学ぶ
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データの意味づけ作業をグループで行い、それぞれの結果を集結してみる。 課題テーマについて、論証に必要なデータを持ち寄り、妥当性の検討を行う。
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第14回 |
調査結果を報告する
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前回までに集結したデータを活用し議論した結果をグループで発表することで、各班の議論を共有する。 発表に必要な要素を網羅した提示用の文章にまとめ、全員体制で口頭発表を行う。
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第15回 |
まとめ
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全体のまとめ。ここまで体験したエクササイズの意味を確認する。
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■ 時間外学修 |
・授業資料を熟読し、予習および要点を自分で説明できるようにノートなどにまとめる。 1時間×15回=15時間 ・各回の授業内容に即した課題に取り組む。各項目1.5時間×10回=15時間 1)誤りのある電子メールを修正する。 2)教員とアポイントメントをとるための電子メールを作成する。 3)案内のための図式を作成する。 4)専門的な内容を図式化する。 5)課題文に正しい接続詞を加えて完成させる。 6)レポート構成に沿った論説文を作成する。7)誤りのあるレポートを添削する。 8)所定のテーマに必要な参考文献を 検索しリスト化する。9)労働に関する資料を収集しまとめる。10)グループ発表のための発表原稿を作成する。
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■ 課題に対するフィードバック |
授業内の各課題は内容をチェックした上で、授業内で返却する。レポートは内容をチェックした上で、後期授業にて返却 する。
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■ 使用テキスト・教材 |
プリント教材を使用します。
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■ 参考文献等 |
・学習技術研究会『知へステップ』(くろしお出版、2011年) ・竹田茂生、藤木清著『知のワークブック』(くろしお出版、2006年)
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