東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 子ども学科

子どもと運動遊び

開講年次:2年次
卒業:選択  保育士:選必  幼稚園:選必
開講時期:前期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
阿部弘生、鈴木純

■ 科目のねらい
この科目は、保育をするための方法や技術を身につけ、実践できる(DP)ことを目指す。子どもの心身の育ちを支えるために必要な専門知識・技術を養うための科目(CP)であり、子どもの育ちを支えることができる、専門的知識と技術を持った総合的実践力を、運動・表現遊びの視点から構築することをねらいとしています。
■ 授業の概要
幼児期における多様な動きの経験が生涯の学びにとって重要であることを踏まえ、遊びの計画・立案・実践・振り返りを通して、子どもが主体的・積極的に運動に取り組めるような運動遊びを創作する実践力を身に付ける。さらに、子どもの「やってみたい」という思いを引き出すことのできる、遊びの指導・援助について学ぶ。
■ 達成目標・到達目標
@発達段階に合わせた運動遊びを創作することができる。
Aねらいに応じた運動遊びを展開し、適切な援助について考えることができる。
B表したいイメージを保育者として言葉と動きで表現することができる。
■ 単位認定の要件
@(40%)、A(30%)、B(30%)として評価し、合計で60%以上達成すること。
■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物:50% 授業内活動:50%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス【遠隔授業】
  授業の概要を把握し、授業全体の流れをつかむ。

第2回  運動遊びの基礎的な動きを実践する【遠隔授業】
  ヒトの基礎的な動きについて確認し、手遊びの実践を通して学ぶ。

第3回  運動・身体表現遊びにおける援助【遠隔授業】
  手遊びの実践を通して、運動・身体表現遊びにおける援助について学ぶ

第4回  運動・身体表現遊びの創作の考え方【遠隔授業】
  運動・身体表現遊びの創作の考え方について学び、アイディアを共有する。

第5回  運動・身体表現遊びの創作の援助や留意点【遠隔授業】
  運動・身体表現遊びにおける援助や留意点について学ぶ。

第6回  運動・身体表現遊びの体験
  イメージの中でなりきって遊ぶ運動・表現遊びを体験する。

第7回  小型遊具遊び
  ボール・フープ・棒・縄を用いた遊びを実践する。

第8回  大型遊具遊び
  セーフティマット・平均台を用いた遊びを実践する。

第9回  <みたて>を活用した運動遊び
  マット・跳び箱・鉄棒・平均台を用いた遊びを実践する。

第10回  運動・身体表現遊びの発表
  創作した運動・身体表現遊びの模擬保育を通して、遊びの指導・援助について学ぶ。

第11回  操作性遊具を用いた集団遊びの体験と創作
  バルーン遊びの実践を通して、基本操作を学び、創作する。

第12回  操作性遊具を用いた集団遊びの創作と発表
  バルーン遊びの創作・展開を通して、指導・援助について学ぶ。

第13回  行事を活用した運動遊びの計画と立案
  子どもの発達を踏まえ、運動会の種目を計画・立案する。

第14回  行事を活用した運動遊びの実践
  計画・立案した運動会の種目を実践する。

第15回  季節を感じる遊びを実践する
  水遊びの実践を通して、季節に応じた運動遊びについて学ぶ


■ 時間外学修
・運動遊びに関して、インターネットや文献から調べ、特に用具(遊具)の見立てに注目しながらまとめ、実践すること(1時間)
・手遊び指遊びに関して、インターネットや文献から調べ、それぞれの手遊び指遊びにある意図や工夫について、発達段階を視野に入れながらまとめること。(1時間)
■ 課題に対するフィードバック
毎時間のフィードバック
■ 使用テキスト・教材
阿部直美(2013)指あそび・手あそび100チャイルド社
■ 参考文献等
杉原隆・河邉貴子(2014)幼児期における運動発達と運動遊びの指導、ミネルヴァ書房
■ 備考
■ 連絡先
hr_abe(at)g-tbunkyo.jp