東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 子ども学科

教育制度

開講年次:2年次
卒業:選択  保育士:選必  幼稚園:必修
開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
石 井 美 和

■ 科目のねらい
本科目は、保育・教育の本質を理解し(DP)、保育を多角的に捉える(CP)ための専門科目であり、教育・保育を支える公的な仕組みである教育制度・法規について、教員・保育に関わる専門職として必要とされる基本的な知識を身につけることをねらいとしている。
■ 授業の概要
わが国の公教育制度・幼児教育制度の成立過程をふまえ、現在の教育制度とその問題点や改革の動向について学ぶ。また、わが国の教育制度の特徴をより深く理解するために、海外の教育制度についても学ぶ。
■ 達成目標・到達目標
@わが国の近代以降の教育制度の変遷について、歴史的な背景をふまえて説明できる。
Aわが国の教育制度の特徴を諸外国の制度と比較して説明できる。
Bわが国の教育制度の現代的な課題や改革の動向について説明できる。
■ 単位認定の要件
上記3項目の理解度として60%以上であること。
■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物:40% 授業内試験:50% 授業内活動:10%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス・教育制度を学ぶ意義
  授業のねらい・進め方・評価方法を知り、教育制度を学ぶ意義を理解する。【遠隔授業】

第2回  公教育の原理と理念
  近代公教育の成立背景や原則について学び、公教育の意義を理解する。【遠隔授業】

第3回  公教育制度を支える法規
  公教育制度の原理や理念がどのような法規によって支えられているのか学ぶ。【遠隔授業】

第4回  教育制度を支える教育行政の役割
  教育委員会制度などの教育行政の仕組みと役割について学ぶ。【遠隔授業】

第5回  義務教育制度の課題
  現代における義務教育制度の原理を理解し、課題や問題点について学ぶ。【遠隔授業】

第6回  後期中等教育と高等教育
  わが国の後期中等教育と高等教育の制度的特徴と現状について学ぶ。

第7回  子どもの生活と学校教育・幼児教育の課題
  現代社会における子どもの生活環境の変化について学び、教育制度に与える影響について考える。

第8回  幼児教育制度の特徴と課題
  わが国の幼児教育制度の成立過程と現状について学び、今後の課題について理解する。

第9回  教員制度
  職務分掌・研修・養成制度などの教員制度について把握し、教員の資質や義務を理解する。

第10回  教育課程と教科書制度
  学習指導要領などの教育課程に関する制度および教科書制度について理解する。

第11回  諸外国の教育制度
  諸外国の教育制度について学び、わが国の教育制度の特徴を理解する。

第12回  学校・幼児教育施設における安全管理
  今日の学校・幼児教育施設に求められる安全管理について学び、子どもの安全を守るための学校の役割を理解する。

第13回  学校・幼児教育施設と地域の連携・協働
  地域社会と学校教育との連携・協働の必要性や具体的な事例について学び、地域づくりに果たす学校の役割を理解する。

第14回  現代の教育制度改革
  学力問題や義務教育無償化等の現代社会における教育改革の動向について学び、今後の社会に求められる教育のあり方について考察する。

第15回  現代の幼児教育制度改革・まとめ
  これまでの授業をふまえ、幼児教育制度の今後の方向性について考察する。
授業内容の総括を通して、教育制度への理解を確認する。


■ 時間外学修
授業前に教科書の該当部分を読み、内容を理解すると共に、不明な点をまとめておくこと(1時間)。
授業後は理解したことを振り返り、まとめる(1時間)。
新聞等の報道を通して、今日の教育問題や改革の動向について関心を持ち、知識を身につける(1時間)。
授業で出される課題、授業内試験に向けた学習(合計15時間)
■ 課題に対するフィードバック
 授業内にコメントする。
■ 使用テキスト・教材
梨本加菜著『生涯学習時代の教育制度』樹村房、2017年。
■ 参考文献等
授業内で適宜紹介する
■ 備考
■ 連絡先
m_ishii(at)t-bunkyo.ac.jp