東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 子ども学科

子どもの健康と安全

開講年次:1年次
卒業:選択  保育士:必修
開講時期:後期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
山 口 節 子(実務経験あり)

■ 科目のねらい
この科目は、専門科目の「保育の対象の理解」の区分に配置されており、子どもの心身の育ちを支えるために必要な専門知識・技術を養うための専門科目であり(CP)、保育を実践するための方法や技術の習得(DP)をねらいとしている。
■ 授業の概要
子どもの保育に関わる専門職には、子どもの成長発達を理解し保健的な観点を踏まえた知識と養護技術が求められる。
また、ケガや疾病、感染症等への適切な対応力及び事故や災害等における安全管理能力が求められる。
助産師としての臨床経験や看護職能団体における管理経験、現役の母子保健相談員としての経験を活かし、
実際の例を示しながら、保育における養護技術や健康安全管理等について演習を取り入れながら授業を行う。
■ 達成目標・到達目標
@保育における養護技術について説明できる。
A体調不良等の子どもへの対応について説明できる。
B子どもに多い事故の対応や救急・応急処置について説明できる。
C集団保育における感染管理の重要性と予防策について説明できる。
D集団保育における危機管理の重要性と予防策について説明できる。
■ 単位認定の要件
上記の達成目標・到達目標の5項目を確認するための授業内での試験を通じて、合計60%以上の理解を示すこと。
■ 単位の認定方法及び割合
期末試験:60% 授業内提出物:20% 授業内活動:20%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス・子どもの健康と安全について
  保育所等の生活における子どもの健康と安全確保の重要性について学ぶ。

第2回  保健的観点を踏まえた保育環境及び援助1
  子どもの生活習慣と養護について学ぶ。

第3回  保健的観点を踏まえた保育環境及び援助2
  排泄への援助について学ぶ。(おむつの交換)

第4回  保健的観点を踏まえた保育環境及び援助3
  清潔への援助について学ぶ。(沐浴)

第5回  保育における健康安全管理の実際1
  保育施設等における衛生管理について学ぶ。

第6回  保育における健康安全管理の実際2
  危機的状況や災害等における対応について学ぶ。

第7回  子どもの体調不良等に対する適切な対応1
  熱中症への対応について学ぶ。

第8回  子どもの体調不良等に対する適切な対応2
  食物アレルギーへの対応について学ぶ。(エピペン投与)

第9回  子どもの体調不良等に対する適切な対応3
  応急手当について学ぶ。(包帯法)

第10回  子どもの体調不良等に対する適切な対応4
  救命手当について学ぶ。(心肺蘇生法)

第11回  感染症対策
  集団保育における感染症対策についてを学ぶ。

第12回  保育における保健的対応1
  3歳未満児への対応について学ぶ。

第13回  保育における保健的対応2
  特別な配慮が必要な子どもへの対応について学ぶ。

第14回  健康安全管理の実施体制
  保育における保健活動計画と評価について学ぶ。

第15回  まとめ
  全体的な捕捉や課題へのフィードバックを行う。


■ 時間外学修
毎回、教科書を熟読し、必要に応じて演習のポイントをノートにメモして臨むこと。(事前学習1時間)
講義や演習、ディスカッションの振り返りを行い、要点をまとめておくこと(事後学習1時間)。
日頃から、乳幼児を取り巻く環境や保護者等の子どもへの関り方に関心を持ち学んだことと照らし合わせ、メモしておく
こと。
■ 課題に対するフィードバック
課題等については、授業内で解説を行う。
■ 使用テキスト・教材
大澤眞木子監修「保育者・養護教諭を目指す人のための子どもの保健〜健康と安全〜」」(日本小児医事出版社)
■ 参考文献等
兼松百合子他「第3版 こどもの保健・実習?すこやかな育ちをサポートするために-」(同文書院)
飯島一誠監修「保育者のためのわかりやすい子どもの保健」(日本小児医事出版社)
「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」(平成23年3月、厚生労働省)
「(2018年改訂版) 保育所における感染症対策ガイドライン」(平成30年3月、厚生労働省)
「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
(平成28年3月、内閣府・文部科学省・厚生労働省)等
■ 備考
授業内で知識確認テストや課題の提出があります。
演習時は髪をまとめ、爪を切って動きやすい服装で受講してください。
必要なものがある場合、その都度連絡します。
■ 連絡先