開講年次:1年次
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卒業:必修 幼稚園:必修 保育士:必修 福祉主事:選択 知的福祉:選択
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開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
本科目は、保育の本質・目的を理解する(DP)(CP)ための専門科目であり、教育とは何か、 歴史や国際比較を通して自らの教育経験を相対化し、柔軟な教育観を構築することを目的とする。
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■ 授業の概要 |
教育の本質や理念を多角的に理解するため、まず教育の社会的機能や意義、子ども観の歴史的変遷を学び、社会全体における教育の位置づけや機能を理解する。その後、現代社会の教育の中心となっている学校教育がどのように歴史の中で成立・展開してきたのかを、教育思想の展開と共に学ぶ。後半では、教育を支える制度・教師のあり方について学び、現在そしてこれからの社会における教育の方向性について学ぶ。
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■ 達成目標・到達目標 |
(1)教育の基本的な概念や意義、目的や機能について、法律や制度、思想や歴史を通して多角的に学び、教育および学校制度が社会や家族の変化と関連しながらどのように変遷してきたかを理解し、説明することができる。 (2)自らの教育観を確立するための基礎的知識を身につけ、自らの教育観を説明することができる。
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■ 単位認定の要件 |
(1)(2)について、十分に達成すること。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
授業内提出物:40% 授業内試験:50% 授業内活動:10%
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第1回 |
オリエンテーション・教育の概念と諸定義
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教育とは何か、概念を整理し、教育の諸定義について理解する。【遠隔授業】
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第2回 |
教育の意義と目的―なぜ教育は必要か―
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教育の必要性を社会と個人双方の視点から理解し、教育の意義と目的について学ぶ。【遠隔授業】
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第3回 |
子どもという存在―子ども観の歴史―
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近代以降成立した「子ども」概念について学び、子ども観の歴史的変遷を理解する。【遠隔授業】
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第4回 |
子どもの社会化としての教育―地域社会・家庭における教育―
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子育てや幼児教育を含む、学校教育以前の教育の特徴を学ぶ。【遠隔授業】
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第5回 |
学校の誕生―近代公教育制度の成立と展開―
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学校教育が成立した近代社会の特徴を理解し、学校教育の歴史的展開を学ぶ。【遠隔授業】
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第6回 |
教育思想の歴史@―コメニウス・ペスタロッチ・ロック・ルソー―
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コメニウス・ペスタロッチ・ロック・ルソーの教育思想を学び、近代教育の基礎となる思想を理解する。
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第7回 |
教育思想の歴史A―フレーベル・デューイ・モンテッソーリ―
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フレーベル・デューイ・モンテッソーリの教育思想を学び、近代教育思想の展開を理解する。
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第8回 |
教育を受ける権利―義務教育の転換と子どもの権利―
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子どもの権利としての義務教育のあり方を学ぶ。
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第9回 |
学びを支える制度―学校教育という仕組み―
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現代日本における学校教育の制度的枠組みを学ぶ。
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第10回 |
学校で何を学ぶか―カリキュラムの原理―
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学校における教育内容を構成するカリキュラムの編成原理を学ぶ。
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第11回 |
教師という職業―教員養成の仕組み―
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日本の教員養成制度について学び、教師に求められる役割を理解する。
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第12回 |
良い教師とは―社会によって変わる教師像―
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日本社会の歴史的変遷によって変化する教師像について学ぶ。
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第13回 |
生涯学習社会における教育―学び直しのできる社会―
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生涯学習社会の理念や制度的課題について学ぶ。
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第14回 |
現代の教育改革―学力観の変化と教育―
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日本における教育改革の歴史について学ぶ。
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第15回 |
社会の変化と教育の未来
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現代社会の変化とそれに対応する教育のあり方について学ぶ。
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■ 時間外学修 |
テキストの該当箇所を熟読し、理解した内容をノートにまとめ、他者に説明できるようにしておく(目安時間:約3時間)。 授業内容を復習し、より自分の考えを深めるための調べ学習を行い、期末レポートにまとめる(目安時間:約15時間)。
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■ 課題に対するフィードバック |
授業の中で課題用紙を返却し、口頭または課題用紙へのコメントによってフィードバックを行う。
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■ 使用テキスト・教材 |
『いまがわかる教育原理』西本望編、株式会社みらい
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■ 連絡先 |
m_ishii(at)t-bunkyo.ac.jp
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