開講年次:1年次
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卒業:選択 保育士:選必 幼稚園:必修
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開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
この科目は、人間性と社会性を支える基礎的な教養を習得し、生涯にわたる研鑽の基礎となる専門科目であり(CP)、教育 や保育の本質について考え(DP)2年間の専門的授業を総合的に組み立てる土台を築くことをねらいとしています。
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■ 授業の概要 |
憲法は、国の最高規範であり、国政の運用はすべて憲法に従って行わなければならない。その意味で、主権者である国民 は、憲法がどのような理念及び基本原則から作られ、どのような内容を持つかについて十分理解しておくことが必要であ り、それは一方で国民の責務でもある。 本講義は、そのような視点から、日本国憲法の基本的な仕組み・内容の理解に重点をおくものとする。 授業は講義方式によって行う。教科書は、サブリーダーとして使用するので、授業にのぞむに当たっては、ノートをしっ かり取ることを各自の課題とする。 講義の進行に応じて適宜レジメ、資料を配付する。
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■ 達成目標・到達目標 |
@日本国憲法の内容を99箇条の条文を読んで理解し、説明することができる。 A日本国憲法の基本的な仕組みを説明することができる。 B現実の社会で起きている憲法問題に関心を持ち、その内容を説明することができる。 C新聞の政治・社会面に関心を深め、自分の頭でその意味を考え、自分なりの考えを述べることができる。
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■ 単位認定の要件 |
「日本国憲法の誕生」についてのビデオ感想文の提出と期末試験で60点以上の成績を挙げること。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末レポート:50% 期末試験:50%
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第1回 |
ガイダンス
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憲法学習の意義と授業の進め方について
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第2回 |
立憲主義とは
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立憲主義−日本国憲法と明治憲法の違い
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第3回 |
国民主権 1
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日本国憲法において国民主権原理はどのように保障されているか
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第4回 |
国民主権 2
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選挙制度と民主主義−小選挙区制と比例代表制
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第5回 |
国民主権 3
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選挙制度と民主主義−選挙活動の自由、政治資金、投票価値の平等、供託金制度
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第6回 |
国民主権 4
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民主主義の形態−直接民主主義と間接民主主義
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第7回 |
基本的人権 1
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基本的人権の種類−自由権的基本的人権と生存権的基本的人権
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第8回 |
基本的人権 2
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自由権的基本的人権と生存権的基本的人権の具体的な内容
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第9回 |
基本的人権 3
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人身の自由と刑事裁判の基本原理
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第10回 |
基本的人権 4
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裁判員制度、死刑存廃論について
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第11回 |
平和主義 1
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日本国憲法における平和主義と安保条約、自衛隊の創設−歴史
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第12回 |
平和主義 2
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憲法9条と解釈改憲−自衛隊は憲法9条に違反しないか
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第13回 |
平和主義 3
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集団的自衛権行使容認と閣議決定−立憲主義との関係
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第14回 |
「日本国憲法の誕生」ビデオの視聴
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ビデオの視聴と感想文の提出
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■ 時間外学修 |
前回配布したレジメを熟読し,該当する教科書の部分を読み込みながら,授業中に作成したノートを加筆・整理すること 。これを毎回の授業ごとに繰り返すことによって,学んだテーマについての理解を深め,他者にも説明する能力を身につ けることができるようになる。また,講義を十分理解するために,前もって配布したレジメを予習し,授業で学ぶテーマ についてある程度のイメージをもって授業に臨むことが肝要である(目安時間:予習・復習一回当たり各2時間)。 また、毎回の講義内容を、教科書、レジメ、ノート等でまとめておくこと。
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■ 課題に対するフィードバック |
授業中に実施する小テスト又は簡単なレポート作成については,次回の授業において解説ないし全体の講評・コメントを 行う。
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■ 使用テキスト・教材 |
杉原康雄著 『新版 憲法読本』(岩波ジュニア新書)
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■ 備考 |
可能な限り、毎日、新聞の政治社会欄を読み、世の中の動きに関心を高める努力をすること。憲法が私たちの暮らしにど れだけ深くかかわっているかということが見えてくると、憲法が身近な存在になります。
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