開講年次:1年次
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卒業:選必 介護福祉:必修
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開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
心理学と発達科学を基盤として、生涯にわたる人間の発達を心理学の立場から科学的研究成果にもとづいて理解し考察で きるようになることを目標とする。
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■ 授業の概要 |
現在では、老化を衰えとしてではなく、生涯にわたる人間発達の段階として考えるようになった。とくに老年期は統合 の段階とも呼ばれ、これまでに獲得した能力を統合し次の世代に伝えてゆく大切な時期でもある。そこで、人間の成長と 発達の観点から老化を理解し、加齢に伴う心身の変化の特徴と日常生活への影響に関する基礎知識を習得する。 心理学で得られた科学的方法と観点を引用して、生涯にわたる人間の成長と発達の基礎を理するとともに、老年期の発達と成熟及び老化に伴うこころとからだの変化について学ぶ。
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■ 達成目標・到達目標 |
@人間の発達段階とそれぞれの段階における発達課題について述べることができる。 A老年期の定義と老年期における発達課題について述べることができる。 B老化に伴う心身の変化の特徴について述べることができる。 C胎児期から老年期に至るまでの人間の生涯を発達科学の観点から考察できるようになる。
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■ 単位認定の要件 |
知識として正しく学びながら不明な点は質問し、調べる姿勢が求められる。レポート、試験を含めて総合的に評価する。 到達目標の少なくとも@〜Bについて60%以上理解していることを要件とする。Cについては、より深い学習の成果として理解できることを期待している。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
期末試験:60% 授業内提出物:20% 授業内活動:20%
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第1回 |
人間発達学の概説
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人間発達学とその意義、発達に関する心理学からの科学的探究
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第4回 |
人間発達学における発達とその関連用語
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人間発達学における発達とその関連用語
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第5回 |
人間の発達における共通性
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発達の方向性 発達の連続性 臨界期 発達の個人差
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第7回 |
発達に影響を及ぼす因子
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Aホルモン 栄養 季節・気候・酸素濃度
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第8回 |
発達に影響を及ぼす因子
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B病気・対人関係・文化
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第9回 |
人間のライフサイクルと発達
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@乳幼児期の心と身体
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第10回 |
人間のライフサイクルと発達
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A学童期の心と身体
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第11回 |
人間のライフサイクルと発達
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B思春期の心と身体
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第12回 |
人間のライフサイクルと発達
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C青年期の心と身体
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第13回 |
人間のライフサイクルと発達
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D成人期の心と身体
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第14回 |
人間のライフサイクルと発達
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E老年期の心と身体
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■ 時間外学修 |
事前に与えられた課題は確実にこなして講義に臨むこと。復習もノート、プリントにて再度確認して次回の講義に臨むよう心がけること。授業計画と教科書の内容を照合して、各回の授業内容について毎週予習をしておくこと。また授業内で配布するプリントなどをもとに授業内容を整理すること。毎回当たり2時間の予習と2時間の復習を前提に授業を行います。また、大学の講義における教科書は、単に学修するべきキーワードや項目を羅列した物ではありません。専門的な出版物であり、この授業を受講する学生は、予め読んでおくべき文献として指定しています。そこで、教科書を読むだけでわかることまでは自修するように指示して授業内で取り上げないこともあります。
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■ 課題に対するフィードバック |
提出された課題等については授業内で講評を行なう。
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■ 使用テキスト・教材 |
「ガイドライン生涯発達心理学」, 二宮 克美・宮沢秀次・大野木裕明・ほか, 2012, ナカニシヤ出版, ISBN: 978-4779506819
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■ 参考文献等 |
最新・介護福祉士養成講座〈12〉 発達と老化の理解,2019,中央法規出版,ISBN: 978-480585772-4
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■ 備考 |
科目名のとおり心理学の基礎的な知見を引用した授業内容になるので、1年前期の開講される心理学を履修しておくこをを強く推奨します。心理学の基礎知識を要する内容が多いため、1年前期に開講される心理学を履修することが単位取得の助けになるでしょう。
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■ 連絡先 |
東北文教大学短期大学部 3号館 33研究室 jetta[at]g-tbunkyo.jp [at]を@に変更してください。
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