東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 人間福祉学科

レクリエーション理論

開講年次:1年次
卒業:選必  福祉レク:必修  介護福祉:選必
開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
南 條 正 人

■ 科目のねらい
この科目は人間福祉学科の3つのディプロマ・ポリシーを身につけることを目標に設置されたカリキュラム・ポリシー「地域の人々がより豊かな生活を送ることができるよう、実践的な介護に関連した専門的知識及び技術を活用して支援できる能力を養う」ための科目である。
福祉レクリエーション・ワーカー資格科目であり、レクリエーション支援方法の幅広さ、対象者の主体性を尊重した姿勢など、レクリエーション支援の概要を理解することをねらいとする。
■ 授業の概要
日常生活におけるレジャー・レクリエーション活動の意義や価値を理解するとともに、レクリエーション支援者として必要な基礎知識を習得する。
■ 達成目標・到達目標
@楽しさや心地よさを活用して人々を支援するため方法を理解し、支援することができる。
Aレクリエーション活動をライフスタイルへ組み込むことの重要性を理解し、自らのライフスタイルに組み込むことができる。
B介護現場におけるレクリエーション活動の重要性を説明することができる。
■ 単位認定の要件
@からB全ての項目を60%以上達成すること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:90% 授業内提出物:10%
■ 授業計画

第1回  オリエンテーションおよびレクリエーション理論の概説(遠隔授業)
  レクリエーション理論で学習する全講義の概要と受講上の留意点について説明する。
学習課題:講義計画および受講における留意点等について当日配布する資料を精読する。

第2回  レクリエーションの基礎理論(1)(遠隔授業)
  レクリエーションの意義(1):レクリエーションのもつ意味を説明する。具体的には、辞書類における「レクリエーション」、「レジャー」および「レクリエーション」の語源を説明する。
学習課題:レジャーおよびレクリエーション、それぞれの言葉の語源と意味を理解する。

第3回  レクリエーションの基礎理論(2)(遠隔授業)
  レクリエーションの意義(2):レクリエーションのもつ意味を説明する。具体的には、「レクリエーション」と「レクリエーション活動」の違い、「レクリエーション活動」として成立する条件を説明する。
学習課題:「レクリエーション」と「レクリエーション活動」の違いを理解する。

第4回  レクリエーションの基礎理論(3)(遠隔授業)
  レクリエーション運動の歴史とその背景:レクリエーション運動の歴史について説明する。また、歴史的変遷の中で「レジャー」および「レクリエーション」の位置づけの違いについて説明する。
学習課題:レクリエーション運動の歴史を知り、「レジャー」および「レクリエーション」の位置づけを理解する。

第5回  レクリエーションの基礎理論(4)(遠隔授業)
  レクリエーション支援者の役割:日本レクリエーション協会公認指導者制度について説明する。
特に、「福祉レクリエーション・ワーカー」有資格者が活躍する意味、必要性について説明する。
学習課題:「福祉レクリエーション・ワーカー」が活躍する意味、必要性について理解する。

第6回  レクリエーション支援論(1)
  ライフスタイルとレクリエーション:ライフスタイルごとの課題(生活課題)と、そのライフスタイルごとのレクリエーションの意義・価値について説明する。
学習課題:ライフスタイルごとの課題(生活課題)を把握し、そのライフスタイルごとのレクリエーションの意義・価値を理解する。

第7回  レクリエーション支援論(2)
  少子高齢社会の課題(生活課題)とレクリエーション:少子高齢社会の社会的課題に向けた、レクリエーションの意義について説明し、対象者ごとのレクリエーション支援のあり方について説明する。
学習課題:少子高齢社会の社会的課題を把握し、対象者ごとのレクリエーション支援のあり方について理解する。

第8回  レクリエーション支援論(3)
  地域とレクリエーション:地域社会の課題に対して、楽しさを活用したつながりを再創造するレクリエーション支援が有効であることを説明する。
学習課題:地域社会の課題に対して、楽しさを活用したレクリエーション支援の有効性について理解する。

第9回  レクリエーション支援論(4)
  社会福祉とレクリエーション@:社会福祉領域におけるレクリエーションの意味と重要性を説明するとともに、社会福祉サービスを利用している人々の生活の3領域(基礎生活・社会生活・自由生活)の状況について説明する。
学習課題:社会福祉領域におけるレクリエーションの重要性を理解するとともに、社会福祉サービスを利用している人々の生活実態を理解する。

第10回  レクリエーション支援論(5)
  社会福祉とレクリエーションA:福祉レクリエーションの方向性(生活のレクリエーション化・レクリエーションの生活化)について説明する。
学習課題:福祉レクリエーションの方向性を理解し、社会福祉サービスを利用している人々(特に寝たきり状態の人)に対するレクリエーション支援の重要性を理解する。

第11回  レクリエーション事業論(1)
  レクリエーション事業の考え方:活動を起こし、成果を広げるアクションの考え方と方法を説明する。
学習課題:レクリエーション事業の考え方と方法を理解する。

第12回  レクリエーション事業論(2)
  アセスメントに基づいたプログラム計画(個別@):社会福祉サービスを利用している方の事例を用いて、個別支援の立案し、その必要性を説明する。
学習課題:個別支援の立案の必要性を理解するとともに、立案の仕方を習得する。

第13回  レクリエーション事業論(3)
  アセスメントに基づいたプログラム計画(個別A):社会福祉サービスを利用している方の事例を用いて、個別支援の立案し、その必要性を説明する。
学習課題:個別支援の立案の必要性を理解するとともに、立案の仕方を習得する。

第14回  レクリエーション事業論(4)
  アセスメントに基づいたプログラム計画(集団@):社会福祉サービスを利用している方の事例を用いて、集団を介した支援計画の立案し、その必要性を説明する。
学習課題:集団を介した支援計画の立案の必要性を理解するとともに、立案の仕方を習得する。

第15回  レクリエーション事業論(5)
  アセスメントに基づいたプログラム計画(集団A):社会福祉サービスを利用している方の事例を用いて、集団を介した支援計画の立案し、その必要性を説明する。
学習課題:集団を介した支援計画の立案の必要性を理解するとともに、立案の仕方を習得する。


■ 時間外学修
@前の週の授業内容を復習しておくこと。それを前提に講義を進めていく。(目安時間:各回約2時間)A随時、確認テ
ストを実施するので、授業内容を復習して臨むこと。(目安時間:各回約2時間)B課題のための資料探索ならびに課題
作成をする。(目安時間:各課題約4時間)
■ 課題に対するフィードバック
@授業中に実施する確認テストについては、後の授業回にて解説を行う。
A回収した課題については、返却時に簡単な添削を行う。
■ 使用テキスト・教材
随時、授業中に教材プリントを配布する。
■ 参考文献等
■ 備考
福祉レクリエーション・ワーカー資格取得必修である。
■ 連絡先
m_nanjyo(at)t-bunkyo.ac.jp