東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 人間福祉学科

美術

開講年次:1年次
卒業:選必  福祉レク:選必  介護福祉:選必
開講時期:後期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
工藤裕一郎(実務経験あり)

■ 科目のねらい
この科目は人間福祉学科の3つのディプロマ・ポリシーを身につけることを目標に設置されたカリキュラム・ポリシー「
基礎的人間教育を行い、豊かな人間性及び柔軟な思考力を培う」ための科目である。
芸術を通した表現力を育成し、高齢者や障がい者とのコミュニケーションを促進するためのスキルを習得することをねら
いとする。
■ 授業の概要
美術の意義、知識、技術を習得し、高齢者や障害者とのより良い関係を築く一助とし、それらを豊かな生活環境創造のために役立てます。
 美術教員としての経験を生かして、美術の様々なジャンル(絵画、彫刻、デザイン、現代美術、鑑賞活動)を高齢者や障害者の実態に合わせた形にしての学習、制作(個人および共同)を行い、将来の制作活動にもつながる授業を展開します。
■ 達成目標・到達目標
@介護、援助の手段としての美術、その意義が正しく説明できる。
Aまた、それを活用する上での技術を実践できる。
Bまた、その技術を活用し作品をつくることができる。
■ 単位認定の要件
@〜Bのいずれか2つを十分に達成すること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート:30% 授業内提出物:30% 授業内活動:40%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス
  この授業における演習の流れをおさえ、目的を意識する。

第2回  絵画の学習T「人物クロッキーT」(個人制作)
  人物画の制作を通して、絵画の基本を学ぶ。また、モデルの経験もする。

第3回  絵画の学習T「人物クロッキーU」(個人制作)
 

第4回  彫刻の学習「粘土による手首の制作T」(個人制作)
  人体の塑造によって、立体制作の基礎を習得する。

第5回  彫刻の学習「粘土による手首の制作U」(個人制作)
 

第6回  デザインの学習「シンボルマークの制作T」(個人制作)
  自分のシンボルマークの考案を通して、色と形についての理解を深める。

第7回  デザインの学習「シンボルマークの制作U」(個人制作)
 

第8回  色についての学習(講義形式)
  色とは何か、光との関係から考える。また、その特性(三属性)を知る。

第9回  絵画の学習U「絵手紙の制作T」(個人制作)
  静物画をモチーフに、絵具の理解と習得をめざす。さらに、それによる作品を彩る喜びを味わう。

第10回  絵画の学習U「絵手紙の制作U」(個人制作)
 

第11回  共同制作「壁面装飾」
  色画用紙を使った壁面装飾を共同で制作する。

第12回  共同制作「壁面装飾」
 

第13回  共同制作「壁面装飾」
  福祉現場での活用を考えた媒体(折り紙、ちぎり絵等)も取り入れ制作する。

第14回  共同制作「壁面装飾」
 

第15回  美術史(西洋・近代・現代)についての学習(講義形式)とまとめ
  美術の歴史を一通り学習する。


■ 時間外学修
前回の授業における課題制作をふりかえり、ノート、その他画用紙等に再現できるようにしておくこと。
(目安時間:各回約1時間)制作前には授業で行う活動について、アイデアを構想しておく。
■ 課題に対するフィードバック
一つの制作が終わる毎に、学生相互による講評を行う。回収したレポートについては、返却時に簡単な添削、ならびに全体に対する講評を行う予定である。
■ 使用テキスト・教材
授業中に教材プリントを配布
■ 参考文献等
■ 備考
材料費として500円程度必要となります。
■ 連絡先