開講年次:1年次
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卒業:選必 医療管理:必修 介護福祉:選必
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開講時期:後期 授業形態:講義・演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
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■ 科目のねらい |
ISO(国際標準化機構)によるOSI(Open Systems Interconnection)の階層構造に基づいてコンピュータでコンピュータや通信端末のはたらきを考える。 そのうえで、社会福祉領域で必要とされるコンピュータによる情報処理の基礎が、市販のパーソナルコンピュータと市販のアプリケーションソフトウェアを用いて行なえるようにする。
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■ 授業の概要 |
社会福祉の活動はIT技術の発達によって大きな転換期にある。コンピュータが情報通信機能を備えたことでその役割は情報を収集・処理・発信の全般までに拡大した。データ処理や文書作成などに留まらず、コミュニケーションツールとしての役割が増し音声認識など健常者と障がい者の垣根を越えた社会インフラにまで浸透した。しかしながら、OSI7階層構造に基づいたコンピュータ利用者としての立ち位置を理解しないまま、自分がコンピュータと係わることが全てのような誤解を生み、情報背距離ティ上の大きな脅威になっている。 これらの観点から社会福祉に携わる者として将来にわたって必要な知識と技能を具体的な操作を通じて基礎を学修する。各回の授業では、Microsoft Office(TM)を用いて文書・数表がグラフ・発表資料などを電子データとして作成する。併せて、情報セキュリティやデータ管理などにつても体験的に学ぶ。
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■ 達成目標・到達目標 |
@ISOのOSI7階層構造モデルに基づいたコンピュータの基本構造が説明できる Aコミュニケーションツールとしてのコンピュータの活用方法を理解する B基本的なデータ処理と効果的な表現方法について実体験し理解する Cコンピュータコミュニケーションの倫理を習得する
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■ 単位認定の要件 |
少なくとも、@コンピュータの基本構造やオペレーティングシステムの機能が説明でき、Aアプリケーションソフトウェアを利用して集計表やグラフを含む文書作成や作表ができることが単位認定の最低基準とする。
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■ 単位の認定方法及び割合 |
授業内提出物:60% 授業内試験:20% 授業内活動:20%
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第1回 |
ガイダンス
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ユーザーIDとパスワードの管理,コンピュータ利用に関する説明(情報倫理を含む)
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第2回 |
コンピュータの基本構造
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構造を理解して正しく安全に動作させるための最小限の知識を身につけるには? OSI7階層構造を背景としたコンピュータ利用者の立場を理解する。
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第3回 |
人間と情報処理
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人間はなぜコンピュータを必要としたか?(童謡「ロンドン橋落ちた」の裏話から) チャールズ・バベッジ(Charles Babbage)が階差機械(Charles Babbage)の必要性から設計に至るまで。
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第4回 |
情報端末機器とサーバー
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多機能端末型携帯電話(iPhoneなど)との情報交換はどうするのか? パーソナルコンピュータと情報端末との連携やデータ通信の実際。
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第5回 |
数値データや文字データの扱い
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コンピュータの中で文字はどうやって記録されるか、どうやって操作すればいいのか? ASCIIコード、16ビットUTFコード、2進整数表記、浮動小数点表記、画像データなど
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第6回 |
文書の作成と保存
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履歴書を作成してみよう。自己アピールを読んでもらう方法には何通りあるか?
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第7回 |
文書の編集と校正
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効果的な文書作成と編集・校正のために必要な知識と技術は何か?
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第8回 |
ビジネス文章
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知人や友人に読んでもらう文章と、企業などで使う文章はどこが違うのか?
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第9回 |
学術文書の作成
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大学の授業レポートや実習報告書や研究報告書などをワードプロセッサで作成するにはどうすればよいか?
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第10回 |
ワークシートを利用した集計
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データの集計はどうすればいいのか?合計や平均値はどうやって求めるのか?
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第11回 |
関数の利用
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条件によって計算式を選択するにはどうすればよいか?データベースを使うにはどうすればよいか?
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第12回 |
グラフの作成
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分析結果を可視化するには?どのようなグラフを使えばいいのか?
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第13回 |
文書や表の送受信
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ファイルを相手に送るには?相手方は文字化けしないか?マナーは?
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第14回 |
情報検索と資料作成
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インターネットにある情報を利用したいのだが?(著作権関連事項を含む)
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第15回 |
総合演習
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文章、表、イラスト、インターネット情報を駆使して課題に取り組むには?
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■ 時間外学修 |
授業内では、課題の説明と基本的な操作や作業の進め方を説明し実習する。授業内に終わらない場合は空き時間を利用して自習して完成させること。
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■ 課題に対するフィードバック |
提出された課題については授業内で講評を行なう。
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■ 使用テキスト・教材 |
『30時間でマスター Word&Excel2016(Windows10対応)』,2016年,実教出版,ISBN: 978-4407340204
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■ 参考文献等 |
必要に応じて資料を配付しますが,印刷物としてではなく学内イントラネットを用いて電子媒体によります。
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■ 備考 |
人間福祉学科では各科目の授業レポートや卒業研究でワードプロセッサや表計算を使います。これらの、コンピュータ操作に慣れてない学生は必ず履修してください。この授業を履修する学生は、必ずUSBフラッシュメモリ(容量4Gバイト以上)を各自で購入するなど準備してください。
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■ 連絡先 |
東北文教大学短期大学部 3号館 33研究室 jetta[at]g-tbunkyo.jp [at]を@に変更してください。
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