東北文教大学    
   
 2020年度 シラバス 短期大学部 留学生別科

日本事情

開講年次:1年次
卒業:必修
開講時期:後期 授業形態:演習 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:1 単位
阿 部 いそみ

■ 科目のねらい
 日本の習慣やルール、日本文化への理解とコミュニケーション能力、実習や研修に参加する実践力など、日本の大学で授業を受ける際に求められる力を身につける。
■ 授業の概要
 テキスト(日本語初級修了レベルの語彙・文法から構成)に沿って、日本文化や日本人の習慣について学ぶ。各課では、まず「しっていますか・考えてみよう」でその課全体のイメージをとらえることからはじめ、続いて「本文」の文章の読解やタスクを行い、知識の確実な定着をはかる。また適宜、「コラム」(季節、文化史、マナー、習慣、ルール、年中行事等)の資料を用い、ディスカッションを行う

■ 達成目標・到達目標
@日本人の名前を聞いて性別が推測できる。
A日本の主な行事の内容を説明できる。
B形式に応じて、封筒、はがきに宛名・差出人等の情報を書くことができる。
C将来の目標や仕事、そのために必要な知識について説明することができる。
■ 単位認定の要件
達成目標・到達目標のすべてについて60%以上理解すること。
■ 単位の認定方法及び割合
授業内試験:30% 授業内活動:70%
■ 授業計画

第1回  ガイダンス 1課 プロローグ
  授業の概要を理解する。

第2回  2課 日本人の名前
  日本人の名前の構造を知る。日本人に多い名字と成り立ちを知る。日本人の名付け方を知る。

第3回  3課 野球と日本人
  野球の基本的ルールを知る。日本での野球の人気について理解する。

第4回  4課 マンガ・アニメ
  日本人とマンガ・アニメの関わり方を理解する。マンガを通して擬音語、擬態語を理解する。

第5回  5課 いろいろな言葉づかい
  場面・相手によって言葉を使い分けることの意味を理解する。

第6回  6課 日本人の一生
  日本人が行う習慣や行事について、その目的、内容を理解する。日本人の宗教観を学ぶ。

第7回  7課 年賀状、手紙、Eメール
  日本語の手紙の基本的なルールを知り、丁寧な手紙を書き方を学ぶ。

第8回  8課 すもう
  相撲の歴史、ルール、有名な力士を理解する。力士になるための条件、力士になるための生活を学ぶ。


第9回  9課 進学
  日本の教育制度を理解する。

第10回  10課 日本の観光地
  日本の都道府県名と県庁所在地を学ぶ。日本の世界遺産の所在地と特色について知る。

第11回  11課 歴史
  日本の時代区分と流れを学ぶ。日本人に有名な歴史上の人物を理解する。


第12回  コラム 季節と対策
  冬を暖かく過ごす方法について学ぶ(ディスカッション)


第13回  コラム 文化史
  日本のマンガやテレビ番組、ヒット曲、流行語について学ぶ(ディスカッション)

第14回  コラム マナー・習慣・ルール
   日常生活や、大学生活において守るべきマナーやルールについて学ぶ(ディスカッション)

第15回  まとめ
  学習内容を確認する。


■ 時間外学修
前の週に学習した文章を熟読して、理解を万全にしておくこと(内容の要点をノートに書き込み学習すること)。(目安時間:各回2時間)
■ 課題に対するフィードバック
授業内に行う。
■ 使用テキスト・教材
JASSO日本語教育センター編『知っていますか 日本のこと −学ぼう 話そう 日本事情−』穂高書店、2019。

■ 参考文献等
■ 備考
第12回以降は「修了日本語発表会」の準備も行います。
■ 連絡先
i_abe(at)g-tbunkyo.jp