コンニャクの舌(べろ)

 先妻の子と後妻の子ど、居て、先妻の子ば憎くて、してあの、夜寝てから先妻の子を、後妻の方が鬼面かぶって、ほしてコンニャクの舌で、ペタペタ舐めたという話あったな。にんじんの角つけてな。
 今のことなんだげんども、光源寺の住職になっています。置賜生れなんです。今八十二才ぐらいでしょう。そして耐えかねで、お寺に引取らっで来て、お坊さんになった。
>>お婆の手ん箱(一) 目次へ